出産の進み方と分娩方法:医師監修で安心解説
ライターのYUKOです。今回は、医師監修の出産の進み方と分娩方法について解説します。
出産の進み方を知って不安を解消
出産はいつから痛みを感じるのか?
最初からではない
出産は段階的に進んでおり、痛みは最初から最後まで続くわけではない。
正しい知識を持つことで、出産に対する不安や心配を軽減できる。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】赤ちゃんはどう出てくる?出産の進み方|ゼクシィB...出産の経過
陣痛の間隔が短くなる目安は?
10分以内
陣痛は出産の第1期で起こり、約10~12時間続く。
陣痛開始は、陣痛の間隔が10分以内になったときか、1時間に6回以上になったとき。
子宮口が開くまでが第1期で、スムーズに開くことが分娩時間の短縮につながる。
第2期は赤ちゃんが産道を通って出てくる娩出期で、約1.5~2時間かかる。
第3期は胎盤などが排出される後産期で、ママの体にとって重要なプロセスとなる。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は?陣痛の進み方:強まる陣痛
陣痛が強まってくると、子宮口はどれくらいまで開いているか?
3㎝くらいまで
陣痛が強まってくると、痛みは波を打つようになり、5~6分おきの間隔でやってくる。
痛みは45~60秒ほど続き、腰や恥骨の痛みも強くなる。
このとき、子宮口は3㎝くらいまで開いている。
赤ちゃんは頭を骨盤の中に入れ始め、手足を丸めてあごを胸にかがめた姿勢で生まれる準備をしている。
陣痛はさらに強くなり、7~5時間前になると、10~8分おき、長さは30~60秒になる。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】赤ちゃんはどう出てくる?出産の進み方|ゼクシィB...出産の進行と注意点
出産時に痛みを感じ始めるのはいつですか?
陣痛が1~2分おきになる時
出産は、子宮口が全開になり、赤ちゃんを押し出す強い子宮収縮から始まります。
陣痛は徐々に強くなり、1~2分おきに起こるようになります。
産婦は助産師や医師の合図に従っていきみ、赤ちゃんの頭、肩、下半身が順に出てきます。
出産後は、胎盤が排出されます。
陣痛が始まったら落ち着いてスタミナを保つことが大切です。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】赤ちゃんはどう出てくる?出産の進み方|ゼクシィB...経膣分娩の種類と流れ
経膣分娩の種類はいくつある?
3種類
経膣分娩は、産道を通って膣から赤ちゃんが出てくる出産方法です。
大きく分けると、自然分娩、計画分娩、無痛分娩の3種類があります。
自然分娩は陣痛を待って麻酔や吸引を使用せずに分娩する方法で、出産に伴う痛みがあります。
計画分娩は予定日近くになって陣痛を誘発する方法で、自然分娩と同じく出産時の痛みがあります。
無痛分娩は、分娩時に硬膜外麻酔を使用する方法で、出産時の痛みを軽減することができます。
いずれの分娩方法も、分娩時の緊急事態に備えて点滴や会陰切開が行われる場合があります。
詳しくみる ⇒参照元: 経膣分娩はどう進む?出産までの流れ-おむつのムーニー 公式 ...出産の兆候
赤ちゃんが子宮口に近づくことで始まる、出産の兆候は何ですか?
前駆陣痛
出産が始まる2週間ほど前から、赤ちゃんが子宮口に向かって下降し始めます。
この時、子宮口は閉じていたり、わずかに開いている程度で、不定期な前駆陣痛と呼ばれる痛みをわずかに感じる場合があります。
また、下腹や腰の違和感、血が混じった「おしるし」と呼ばれるおりものが現れることもあります。
これらの兆候は、出産が近づいていることを示しています。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】赤ちゃんはどう出てくる?出産の進み方|ゼクシィB...出産時の陣痛の痛みと変化
陣痛の痛みはどのくらいの頻度と時間で起こる?
2~3分おきに60~90秒
出産が迫る2~3時間前になると、陣痛の痛みは2~3分おきに、60~90秒の長さで激しく起こります。
子宮口が開き、赤ちゃんの頭が見え隠れするようになり、いきみたい感覚が強くなります。
赤ちゃんは骨盤を通り抜けるため、横向きに姿勢を変え、肩を出そうとします。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】赤ちゃんはどう出てくる?出産の進み方|ゼクシィB...初産婦の陣痛と出産
初産婦と経産婦の違いは?
お産経験の有無
初産婦とは、初めての妊娠が22週を超えた妊婦のこと。
初めての出産は「陣痛」と呼ばれる子宮収縮による痛みを伴い、陣痛の間隔は徐々に短くなり、出産が進むにつれて痛みが増強します。
一方、経産婦は出産経験のある妊婦を指します。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は?産後胎盤排出までの時間と注意事項
出産後に胎盤が出るまでの時間は通常どのくらいですか?
2時間
分娩第4期は胎盤が出てから2時間。
出血しやすい時期のため安静が必要で、多くの産院では出産後2時間は産後を分娩台で過ごすよう促されます。
初産婦は経産婦よりも分娩所要時間が長く、平均12~15時間かかります。
これは、産道や子宮口が開きにくいため赤ちゃんが通るのに時間がかかるためです。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は?立ち会い出産でパパが持つべき5つの心得
立ち会い出産において、パパが心がけるべき重要な心得は何ですか?
励ましすぎず、サポート役に徹すること
立ち会い出産は夫婦が共同作業で出産に臨み、父親が母親を肉体面・精神面でサポートするスタイルです。
パパが立ち会うことで夫婦の絆が強まり、その後の育児分担にもつながります。
立ち会い出産を希望する際には、両親学級の参加が求められる場合があり、夫婦の意思が一致することが重要です。
パパは自分の気持ちだけでなく、生まれてくる赤ちゃんの気持ちも考えて、出産に臨む必要があります。
立ち会うパパには、励ましすぎず、サポート役に徹する、疲れたなどの弱音を吐かない、医療スタッフの邪魔をしない、陣痛の合間に話しかけてリラックスさせる、出産後は母親にねぎらいの言葉を忘れないといった心得があります。
また、パパはママの気持ちをリラックスさせたり、気持ちいいところをマッサージしたり、呼吸法を一緒に行ったりすることもできます。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】出産方法のいろいろ/出産の基礎知識|たまひよ帝王切開の選択基準
帝王切開が選択される場合を教えてください
リスクが伴う場合や不可能な場合
帝王切開は、経腟分娩にリスクがあるか不可能な場合に選択され、日本では約20%の妊婦が帝王切開で出産しています。
計画帝王切開の理由は、骨盤位、既往帝王切開後妊娠、多胎妊娠、前置胎盤などがあり、緊急帝王切開は分娩の進行中に母体や胎児に危険が生じた場合に行われます。
詳しくみる ⇒参照元: 出産(お産の種類、分娩トラブル、帝王切開、会陰切開など)出産の場所と安全性
病院での出産が急増したのはなぜ?
医療技術の向上と経済発展
第二次世界大戦前は、ほとんどの出産が自宅で行われていましたが、戦後、医学の進歩と経済発展に伴い、病院での出産が主流になりました。
その結果、妊産婦死亡率や新生児死亡率が大幅に低下し、現在では99%以上の出産が病院で行われています。
また、この傾向は世界中で見られ、経済発展とともに死亡率が減少しています。
詳しくみる ⇒参照元: 出産緊急帝王切開の適応症
帝王切開が必要になる緊急事態にはどのようなものがありますか?
胎児機能不全、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群
帝王切開は、胎児の機能不全、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群などの緊急事態が発生した場合に必要になります。
胎児機能不全では、赤ちゃんの状態が悪化し、緊急帝王切開で迅速に出産する必要があります。
常位胎盤早期剥離では、胎盤が剥がれて子宮内で出血し、妊婦と赤ちゃんに危険が及ぶため、緊急帝王切開が必要です。
妊娠高血圧症候群では、血圧上昇やタンパク尿、痙攣などの症状が見られ、場合によっては緊急帝王切開が必要になります。
出産方法の選択は施設によって異なるため、予定している病院に相談することが重要です。
詳しくみる ⇒参照元: 出産(お産の種類、分娩トラブル、帝王切開、会陰切開など)出産予定日と個人差
出産予定日は初産婦と経産婦で異なるか?
否
正常な妊娠期間は280日とされ、出産予定日は妊娠40週0日。
正期産は妊娠37週0日から妊娠41週6日と定義され、出産予定日は初産婦と経産婦で変わらない。
初産婦の出産予定日が遅れるという説は医学的根拠がなく、超音波検査技術の未発達による誤診の可能性がある。
正期産の範囲内で出産が早まったり遅れたりする原因は医学的に明らかになっていないが、個人差によるものと考えられている。
詳しくみる ⇒参照元: 【医師監修】初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は?出産後のホルモン変化と心境
出産後、母親に発生するホルモンの変化に伴い現れる心境について教えてください
精神不安定
出産後はホルモン分泌が急激に変化し、体内の女性ホルモンが減少します。
このため、精神的に不安定になりやすく、周囲の人間からの配慮や援助が求められます。
産後うつ病の発症頻度は10%前後で、重症化すると育児ノイローゼに陥るリスクがあります。
産後うつ病は通常、3か月から6か月で軽快しますが、症候学的には涙もろいなどのエピソードが見られます。
詳しくみる ⇒参照元: 分娩