平田オリザの劇団『青年団』が豊岡に移転!? 地方で文化拠点分散ってどういうこと?地方で文化拠点分散とは!!?
💡 平田オリザ氏が、劇団『青年団』を東京から兵庫県豊岡市に移転させたこと
💡 豊岡市で、国際観光芸術専門職大学(仮称)が開校予定であること
💡 こまばアゴラ劇場が閉館し、40年の歴史に幕を閉じたこと
それでは、平田オリザ氏の劇団『青年団』の豊岡移転について詳しく見ていきましょう。
青年団の豊岡移転と地方での文化拠点分散
平田オリザ氏の考え方は、とても興味深いですね。

✅ 平田オリザ学長は、芸術文化観光専門職大学で「芸術文化観光」を一つの学問として学び、世界が憧れる地域にすることを目指しています。
✅ 授業では演劇を通してコミュニケーション力、共感力、他者理解を深め、観光分野で活躍できる人材育成を目指しています。
✅ 学生は、演劇を通してチームビルディングや物語の論理性を学び、人の心を動かせるスペシャリストを目指せるカリキュラムを受講できます。
さらに読む ⇒スタディサプリ 進路(旧:リクナビ進学)/大学・短期大学・専門学校の進学情報出典/画像元: https://shingakunet.com/gakko/SC006731/sensei/9002050993/演劇を通してコミュニケーション力を育むという考え方は、現代社会において重要だと思います。
劇作家・演出家の平田オリザ氏は、主宰する劇団「青年団」を東京から兵庫県豊岡市に移転することを決断しました。
移転の理由は、平田氏が豊岡市に開校予定の「国際観光芸術専門職大学(仮称)」の初代学長候補に就任したためです。
劇団員は各自の判断で移住するかを決めることができ、一部は移住、一部は稽古期間のみ豊岡に滞在するなど、多様な選択肢が用意されています。
移転先は、豊岡市にある旧豊岡市商工会館のリノベーションされた建物で、劇団の事務所兼小劇場となります。
平田氏は、東京のような演劇ファンが多い都市圏でなくても、劇団運営は可能だと考えています。
豊岡は、稽古や芝居制作の拠点となり、上演はこれまで通り国内外で行われる予定です。
また、東京よりも土地代が安く、交通の便も良く、劇場も駅から徒歩1分の場所に位置するなど、劇団にとって魅力的な環境です。
さらに、城崎温泉などの観光資源も豊富で、演劇と観光を組み合わせることで、豊岡が国際的なリゾート地になる可能性も秘めています。
平田氏は、移転によって劇団が地域に貢献できることを期待しています。
劇団員は、旅館や農業のお手伝いをしながら演劇活動を行うことで、人手不足の解消に貢献できる可能性があります。
また、複数の役割をこなすという地方における働き方のスタイルを、都市のモデルに当てはめるのではなく、受け入れることが重要だと考えています。
豊岡は、世界的なアーティストが滞在し創作活動を行う「城崎国際アートセンター」があり、今後も国際的な文化拠点として発展していくことが期待されます。
平田氏は、演劇界の従来の「上り列車」型システムとは異なる、地方での文化拠点分散という「下り列車」型の未来を提唱しています。
兵庫県豊岡市への劇団員ごと移住は、その実践例であり、コロナショックによる演劇活動自粛期間中も、劇団員たちは教育委員会と連携し、学校再開後の教育プログラムを検討しています。
豊岡市では、市長の支援のもと、古い建物をリノベーションした小劇場や劇団事務所を拠点に、国際演劇祭の開催や、演劇・ダンス専門の県立大学設立を目指しています。
平田氏のプロジェクトは、演劇ファンからのクラウドファンディングで資金を集め、地方での文化拠点形成を加速させています。
コロナの影響で東京の演劇界が壊滅状態となっている中で、平田氏は豊岡市での活動を継続することで、観客動員数に囚われない、コミュニケーション教育や地域創生に繋がる多面的な取り組みを進め、文化の地方分散の実証実験を続ける予定です。
特に、コロナ禍で学校が再開した後、子どもたちの不登校や引きこもりが増加することが懸念されるため、劇団員たちが教育現場での遊びや文化活動を通して、子どもたちの社会適応を支援していく役割を担うことが期待されています。
平田氏は、東京での活動よりも、豊岡市での活動にやりがいを感じており、地方での文化拠点分散という新しい未来づくりに意欲的です。
都会から田舎に移住するって、なかなか勇気がいるよね!でも、新しい文化拠点を作るって、すごい夢があると思うばい!
こまばアゴラ劇場の閉館
こまばアゴラ劇場は、多くの演劇人に愛されてきた劇場だっただけに、閉館は残念ですね。
公開日:2024/04/25

✅ こまばアゴラ劇場が5月末に閉館し、40年の歴史に幕を閉じる。
✅ 同劇場は、シナリオライターだった平田穂生さんが1984年に自宅を改装して開業。
✅ 平田オリザさんは大学卒業後、支配人となり、若手劇団の支援に力を注いできた。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20240425/ddl/k13/040/012000cこまばアゴラ劇場の閉館は、演劇界にとって大きな損失です。
こまばアゴラ劇場は、1984年に平田オリザさんの父が自宅を改装して建てた劇場です。
当初は売れないシナリオライターだった父の夢でしたが、資金不足と消防法の規制により、多額の借金を抱えたまま開館しました。
平田オリザさんは大学卒業後、支配人となり、家庭教師をしながら劇場の経営を支えました。
開館から40年、借金返済が難しく、江原河畔劇場への再投資も重なり、2023年2月に売却を決断しました。
売却先は好条件で、建物ごと売却されますが、今後の活用方法は未定です。
平田オリザさんは、貸劇場というシステムに違和感を感じ、劇場が不動産業になってしまうことに疑問を抱いていました。
こまばアゴラ劇場は2023年12月1日に閉館しますが、2023年度のラインナップは予定通り公演が実施されます。
2023年度の劇場支援会員特典は2024年3月31日まで利用可能で、2024年度の制度詳細は後日発表されます。
2024年4月~5月には公演予定があり、詳細は後日発表されます。
こまばアゴラ劇場は年間を通して演目を決定するラインナップ制度を採用しており、通常の貸し出しは行なっていません。
アトリエ春風舎は青年団の稽古場・アトリエであり、通常貸出は行っておりません。
春風舎プロデュース公演は芸術監督から企画を提案させていただきます。
閉館後の建物や備品については、譲渡先の意向次第で、寄付は劇場支援会員制度への入会を推奨しております。
取材をご希望される際は、問い合わせフォームからご連絡ください。
こまばアゴラ劇場は、2024年5月をもって閉館いたします。
閉館に関する情報として、美術手帖、朝日新聞での取材記事へのリンクと、関係者へのメッセージフォームへのリンクが掲載されています。
メッセージフォームでは、公開可能なメッセージはこまばアゴラ劇場公式Xで紹介される可能性があります。
こまばアゴラ劇場は、2024年5月末に閉館することが発表されました。
開場から40年近く、平田オリザ氏が主宰する劇団「青年団」の本拠地として、若手演劇人や地方劇団の公演を支えてきました。
平田氏は、開場時の負債が残っていること、コロナ禍や物価高騰による影響などを理由に閉館を決断したと説明しています。
あの劇場、昔はよく行ってたのよ。懐かしいわ。
平田オリザ氏の活動は、演劇界に新たな風を吹き込み、地方文化の活性化に大きく貢献するものと思います。
💡 平田オリザ氏は、劇団『青年団』を豊岡市に移転させ、地方での文化拠点分散を目指している
💡 豊岡市では、国際観光芸術専門職大学(仮称)と演劇・ダンス専門の県立大学設立も目指している
💡 こまばアゴラ劇場は閉館したものの、平田オリザ氏の活動はこれからも注目される