ベニコウジ:食品添加物と健康被害の関係は?紅麹とベニコウジ色素の違いとは!?
💡 紅麹とベニコウジ色素は、原材料や製法、用途が異なります。
💡 ベニコウジ色素は、食品添加物として安全性が確認されています。
💡 ベニコウジ色素は、食品添加物として広く使用されていますが、安全性に関する懸念も存在します。
それでは、詳しく見ていきましょう。
ベニコウジ:伝統的な発酵食品から機能性食品へ
ベニコウジは、長い歴史を持つ発酵食品なんですね。
✅ 小林製薬の紅麹原料とは異なる、食品添加物の「ベニコウジ色素」は、食品衛生法の添加物公定書で基準が定められ、健康被害も報告されていない。
✅ 両者の製法は異なり、ベニコウジ色素は液体培養で短期間に色素のみを抽出するのに対し、小林製薬の紅麹原料は固体培養で40〜50日間かけて発酵させ、多様な成分を得る。
✅ 表示方法も異なり、ベニコウジ色素は食品添加物として「ベニコウジ色素」と表示される一方、小林製薬の紅麹原料は食品原料として「米紅麹」や「紅麹」と表示される。
さらに読む ⇒FOOCOM.NET出典/画像元: https://foocom.net/secretariat/foodlabeling/24470/なるほど、小林製薬の紅麹とベニコウジ色素は、全く違うものなんですね。
ベニコウジは、古くから酒、味噌、醤油などの食品に使われてきた発酵食品です。蒸した白米などにベニコウジ菌株を植菌して発酵させたもので、着色料としても利用されてきました。現在では、ハム、ソーセージ、かまぼこ、パン、菓子類など幅広い食品に天然着色料として使用されています。中国では数千年前から、消化不良、下痢、血液循環停滞などの治療薬としても使われており、様々な機能性成分が含まれていることが知られています。ベニコウジに含まれる主要な機能性成分としては、コレステロール低下作用を持つモナコリンK、γ-アミノ酪酸(GABA)、多糖類、エルゴステロール、イソフラボンなどが挙げられます。モナコリンKは、脂質異常症治療薬のロバスタチンと同じ成分です。
へぇ~、ベニコウジって色々入っとるんや!
そうか、ベニコウジって色々な食品に使われてたんやね。
ベニコウジ、懐かしいわね。昔はよく手作りしてたのよ。
ベニコウジの安全性:シトリニン含有量と規制
ベニコウジの安全性については、改めて確認する必要があると感じます。
公開日:2024/05/07
✅ 日本食品添加物協会が、紅麹原料とベニコウジ色素(食品添加物)の比較表を公開しました。
✅ 紅麹原料とベニコウジ色素の違い、用途や製法、安全性などを分かりやすく説明しており、食品添加物に対する理解を深めることを目指しています。
✅ 同協会は、紅麹含有食品による健康被害問題に関する情報を発信しており、今回の比較表は、その追加情報として位置付けられています。
さらに読む ⇒日本食糧新聞電子版 - 日本食糧新聞電子版出典/画像元: https://news.nissyoku.co.jp/news/tateishiw20240502092234416シトリニン含有量については、厳しく管理されているんですね。
ベニコウジの発酵過程では、腎毒性を引き起こす可能性のあるシトリニンなどの有害な二次代謝産物が生成される場合もあるため、注意が必要です。日本では、食品添加物ベニコウジ色素のシトリニン含有量は0.2μg/g以下と定められています。ベニコウジは、医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)に該当します。市販のベニコウジ製品においては、モナコリンK、シトリニンの含有量を測定する研究が行われています。
シトリニンって、初めて聞いたわ!
へぇ~、ベニコウジって色々あるんやね。
シトリニン?そんなもん、昔はなかったわよ!
ベニコウジ色素:天然着色料としての安全性
ベニコウジ色素の安全性については、慎重に判断する必要があると思います。
✅ 紅麹色素は、ベニコウジカビから作られた天然由来の赤色着色料で、食品添加物として広く使われています。しかし、ベニコウジカビは腎臓毒性のあるカビ毒「シトリニン」を生成することがあります。
✅ シトリニンは、猫の腎臓に大きなダメージを与える可能性があり、慢性腎臓病のリスクを高めると懸念されています。また、発がん性や遺伝毒性の可能性も指摘されています。
✅ 紅麹色素そのものに短期毒性や発がん性は確認されていませんが、長期的な影響については不明な点が多く、猫への安全性が十分に確認されているとは言えません。
さらに読む ⇒キャットフード勉強会出典/画像元: https://catfood-study.com/catfood/monascus-color.html猫への影響は、深刻な問題ですね。
ベニコウジ色素は、紅麹菌から作られる天然着色料で、食品添加物として広く使われています。安全性は合成着色料より高いとされていますが、ラットでの試験で高用量摂取による腎臓への影響が報告されているほか、細菌を用いた試験では変異原性がある可能性も示唆されています。そのため、安全性への懸念がある場合は、摂取を控えることが推奨されます。ベニコウジ色素は、日本では様々な食品に使用されていますが、米国、欧州、豪州などでは食品添加物として認可されていません。
猫に悪いって、マジ!?
知らんかった。猫にはダメなんか。
猫はシトリニンに弱いのかしら?昔はそんなことなかったんだけどね。
ベニコウジ色素:法規制と安全性に関する最新情報
小林製薬の紅麹とベニコウジ色素の違い、よくわかりました。
公開日:2024/05/23
✅ 小林製薬の紅麹原料によって健康被害が発生したとの報道を受け、「小林製薬の紅麹があらゆる食品に赤色着色料として使われている」という誤った情報が拡散しています。
✅ 実際には、食品に用いられる赤色着色料は「ベニコウジ色素」と呼ばれる食品添加物であり、問題となっている小林製薬の紅麹とは異なるものです。
✅ ベニコウジ色素は食品添加物として、食品安全委員会の評価を受け、安全性が確認されています。
さらに読む ⇒日本ファクトチェックセンター (JFC)出典/画像元: https://www.factcheckcenter.jp/fact-check/health/false-coloring-agent-in-foods/ベニコウジ色素は、法的に安全性が確認されているんですね。
ベニコウジ色素は、紅麹から作られる天然着色料で、多くの加工食品に使用されています。厚生労働省と消費者庁が公表する食品添加物公定書に掲載されているため、法的には問題ありません。ただし、安全性については、近年検証が行われており、ネズミを使った実験では高濃度投与で腎臓への影響が認められました。しかし、これは現実的な摂取量をはるかに超えるものであり、過度に心配する必要はありません。
え、ベニコウジ色素って安全なん?
そうか、ベニコウジ色素は安全なんやね。
安全と言い切れるものじゃないわよ。
消費者へのアドバイス:着色料への配慮
消費者の不安に応える取り組みは重要ですね。
公開日:2015/10/18
✅ コンビニエンスストアは、食品添加物の安全性を強調しつつも、オリジナル商品からは合成着色料や保存料を排除するなど、消費者の不安に応える取り組みを行っている。
✅ しかし、添加物不使用を過度に強調すると、誤解を生み、他の食品との比較で混乱が生じる可能性もあるため、積極的なPRは控えられている。
✅ 一方、添加物に関する規制は国際的な標準とずれがあり、日本の規制が非関税障壁となっているとの批判も出ている。日本の消費者運動の影響で、添加物の使用を制限する方針がとられてきたが、近年は国際的な潮流に合わせて添加物の認可を進める動きも見られる。
さらに読む ⇒朝日新聞GLOBE+:世界のいまを伝えるウェブメディア出典/画像元: https://globe.asahi.com/article/11568615添加物の規制は、国際的な潮流に合わせていく必要があると思います。
着色料が気になる場合は、無着色の食品を選ぶことも可能です。
無着色って、なんかええやん!
添加物とか、気にしすぎやない?
昔は、こんなことなかったわよ。
ベニコウジ色素は、食品添加物として安全性が確認されていますが、安全性に関する懸念も存在します。
💡 ベニコウジ色素は、食品添加物として広く使用されています。
💡 ベニコウジ色素は、安全性に関する懸念も存在します。
💡 ベニコウジ色素は、今後も安全性が検証されていく必要があります。