ブギウギ?戦後を駆け抜けた歌姫、笠置シヅ子の物語「ブギウギ」とは!?
💡 戦後日本のスター歌手、笠置シヅ子の生涯を描いたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」が10月から放送開始
💡 ドラマの主要キャストは、草彅剛、趣里、菊地凛子など
💡 ドラマでは、笠置シヅ子の生涯とともに、戦後日本の音楽シーンが描かれる
それでは、第一章、笠置シヅ子の人生についてお話します。
笠置シヅ子の人生
笠置シヅ子さんの人生は、まさに戦後の日本の歴史そのものですね。
公開日:2023/10/10
✅ 笠置シヅ子と服部良一は、戦前戦後に流行した「リズム音曲」を代表する存在であり、戦後の日本の大衆音楽は米国による占領によって根本的に生まれ変わったという常識に異議を唱える。
✅ 笠置シヅ子は宝塚少女歌劇団を模倣した松竹楽劇部で歌と踊りを学び、服部良一は大阪の街角ジャズから影響を受け、ジャズの演奏活動を行う。
✅ 大阪は近世以来の芸能との連続も含めて独自の娯楽的上演文化「レヴュー」を形成し、笠置と服部は、大阪のレヴュー文化の形成に大きく貢献した。
さらに読む ⇒nippon.com出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02332/笠置さんと服部さんのコンビは、戦後の大衆音楽に大きな影響を与えたんですね。
戦後日本のスター歌手、笠置シヅ子さんの生涯を描いたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」が10月から放送開始。香川県出身の笠置さんは、幼い頃から日本舞踊や三味線を習い、大阪松竹楽劇部に入団。作曲家・服部良一さんとの出会いによりジャズ歌手「笠置シズ子」として「スウィングの女王」として活躍。戦時中、活動は制限されたものの、戦後「東京ブギウギ」が国民的ヒット曲となり「ブギの女王」と呼ばれるまでに。その後も「大阪ブギウギ」「買物ブギー」など数々のヒット曲を世に送り出した。しかし、ブギの人気が低下し、1956年に引退。その後も芸名を「笠置シヅ子」と改め、芝居やテレビドラマなどで活躍。1985年3月30日、70歳で亡くなった。
え、まじ!?知らんかったわ!笠置シヅ子って大阪出身やったんや!
うん、そうやね。大阪ってレヴュー文化が盛んやったみたいやし、笠置さんもその影響を受けてたんやろな。
あら、笠置シヅ子って言うたら、あの「東京ブギウギ」の人やろ?懐かしいわ〜。
ドラマの主要キャスト
それでは、第二章ではドラマの主要キャストをご紹介します。
公開日:2023/07/04
✅ 草彅剛が、2023年度後期連続テレビ小説「ブギウギ」で連続テレビ小説初出演し、作曲家・羽鳥善一役を演じる。
✅ 羽鳥善一は、実在の作曲家・服部良一氏をモデルにしており、ジャズを得意とし、数々の名曲を世に生み出した人物。
✅ 草彅剛は、劇中でヒロイン・鈴子(趣里)の才能にほれ込み、彼女を一流の歌手へと成長させる師匠役を演じる。
さらに読む ⇒シネマカフェ cinemacafe.net出典/画像元: https://www.cinemacafe.net/article/2023/07/04/86158.html草彅剛さんの演技に注目ですね。
ドラマでは、趣里さんが主人公の花田鈴子役、草彅剛さんが服部良一さんをモデルにした作曲家・羽鳥善一役、菊地凛子さんが「ブルースの女王」淡谷のり子をモデルにした茨田りつ子役を演じる。鈴子とリツ子は、時に競い合い、時に支え合いながら芸能の世界を生きていくという。
草彅剛くんって、まさか朝ドラ初出演なん!?意外やわ!
うん、そうらしいよ。草彅剛は演技派やし、きっとええ役者になると思うばい。
あら、草彅剛って言うたら、あのSMAPの人よね?若い頃はカッコよかったわ〜。
ドラマにおける愛助の死と出産
第三章では、ドラマにおける愛助の死と出産についてお話します。
✅ 愛助の死を受け入れ、スズ子は生まれた娘に「愛子」と名付け、愛助が残した手紙や預金通帳を受け取り、彼の死を悼む。
✅ 愛助がスズ子に宛てた手紙には、彼が子供に「兜」または「愛子」と名付けることを決めていたことが書かれており、これは笠置シヅ子と吉本頴右の関係からヒントを得たものと考えられる。
✅ スズ子は夢の中で愛助との幸せな生活を夢見て、「ラッパと娘」を子守唄のように歌う。この場面では、趣里の憂いを帯びた演技が際立ち、悲しみに寄り添う「ラッパと娘」の真髄を表現している。
さらに読む ⇒CINEMAS+出典/画像元: https://cinema.ne.jp/article/detail/52356愛助の死は、スズ子にとって大きな悲しみだったと思います。
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』第18週では、主人公・スズ子の出産と愛助の死が描かれ、視聴者の心を揺さぶりました。史実では、笠置シヅ子のパートナーの吉本頴右は出産の2週間前に亡くなっていましたが、ドラマではほぼ同時に描かれ、スズ子が愛助の死の事実を知った時の悲痛な姿が印象的でした。趣里さんの演技は、愛助への想いを自然に表現し、視聴者の共感を呼びました。制作統括の福岡利武氏は、生と死を同時に描くことでドラマチックになりすぎないか懸念していましたが、脚本の足立紳氏の意向により、出産前に愛助の死を伝えることは避けられました。結果として、視聴者を惹きつける展開になり、趣里さんと水上恒司さんの演技力が光りました。また、愛助の死の日に降る雨は、演出の二見大輔氏のアイデアで、生と死の対比を鮮やかに表現しています。このように、ドラマは史実を基にしながらも、視聴者に深い感動を与える演出で構成されています。
え、愛助さん、死んでまうん!?ちょ、悲しいやん!
うん、なかなか悲しい展開やったね。でも、スズ子も愛助の子供産むってことは、愛助との思い出を大切に生きていくってことやな。
あら、愛助って言うたら、スズ子の旦那さんよね?若い頃はイケメンやったわ〜。
「和製ブギウギ」の魅力
第四章では、「和製ブギウギ」の魅力についてお話します。
✅ 笠置シヅ子と服部良一が作り出した「和製ブギウギ」は、従来の流行歌とは異なる7つの特徴を持つことで、当時の芸能界において他に類を見ない楽曲シリーズとして輝きを放っていました。
✅ その特徴とは、疾走感、解放感、ハイカラ感、アドリブ感、観客との一体感、オノマトペの臨場感、そして関西弁による現実感です。これらの要素がミックスされ、ユーモア、スピード感、ストーリー性に富んだ楽曲が生まれたのです。
✅ 笠置シヅ子は、視覚的な面でも観客を魅了しました。付けまつげ、大きな口での歌唱、スカートを気にせず踊る姿、客席への掛け声など、当時の歌手としては珍しいパフォーマンスで、観客に歌って踊って楽しめる快い躍動感を与えていました。
さらに読む ⇒JBpress (ジェイビープレス) | リアルな知性で世界に勝つ出典/画像元: https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/77449笠置シヅ子さんのパフォーマンスは、まさに圧巻ですね。
笠置シヅ子と服部良一が作り出した「和製ブギウギ」は、戦後の流行歌とは一線を画す、唯一無二の魅力を持つ楽曲シリーズでした。その魅力は、①早口でリズミカルな歌詞、②ジャズの影響を受けた解放感、③ジャズ風スキャット、④会話体歌詞、⑤観客との一体感、⑥擬態語の臨場感、⑦関西弁による現実感など、様々な要素がミックスされて生み出されました。特に『買物ブギー』は、機関銃のように放たれる大阪弁と、会話体をリズミカルに仕上げた楽曲が魅力です。笠置シヅ子は、舞台の上で付けまつげをばたつかせ、大きな口を開けて歌い、スカートを気にせず踊り、客席に掛け声をかけ、観客を楽しませるパフォーマンスで、見ている人に一緒に踊りたくなるような躍動感を与えていました。笠置シヅ子と服部良一は、戦後の暗い時代を明るく照らす「和製ブギウギ」を作り出し、多くの人々に笑顔と希望を与えた、まさに名コンビでした。
ブギウギって、めっちゃノリノリやんな!
うん、そうやね。笠置シヅ子って、見た目もパフォーマンスも個性的やったみたいやし、そりゃ人気が出たよね。
あら、ブギウギって言うたら、あの戦後流行ったダンスよね?懐かしいわ〜。
関連書籍の紹介
第五章では、関連書籍の紹介です。
✅ NHK連続テレビ小説『ブギウギ』に関連する書籍として、笠置シヅ子自身の自伝『笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記』と、笠置シヅ子の評伝である砂古口早苗『ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど』が紹介されている。
✅ 笠置シヅ子自伝は、1948年に出版されたもので、笠置自身の言葉で語られた半生記であり、ドラマの内容にも多くの共通点が見られる。この自伝は、笠置が人気絶頂期に書かれたもので、ゴーストライターの存在も疑われている。
✅ 砂古口早苗の評伝は、戦後という時代背景を踏まえ、笠置シヅ子の半生を詳細に描き、美空ひばりとの関係についても新たな視点から考察している。特に、美空ひばりが笠置の持ち歌を歌うことを禁止された経緯について、当時の関係者の証言や資料に基づいて詳しく解説している。
さらに読む ⇒リアルサウンド|音楽、映画・ドラマ、エンタメ×テック、書籍のカルチャーサイト出典/画像元: https://realsound.jp/book/2023/10/post-1461653.html笠置シヅ子さんの自伝は、貴重な資料ですね。
鑑賞の手助けとなる関連書籍として、笠置自身の自伝『笠置シヅ子自伝歌う自画像私のブギウギ伝記』と、笠置の評伝『ブギの女王・笠置シヅ子心ズキズキワクワクああしんど』を紹介する。『笠置シヅ子自伝』は1948年に出版されたもので、笠置自身の言葉で語られた半生記であり、彼女の生い立ちや芸道への道のりが詳細に記されている。本書は、当時の世相や笠置を取り巻く人々との関係、そして彼女の人柄が感じられる貴重な資料となっている。『ブギの女王・笠置シヅ子心ズキズキワクワクああしんど』は、2010年に出版された初の笠置の評伝で、占領下から戦後にかけての時代背景を踏まえ、笠置の人生と芸道を深く掘り下げている。特に、美空ひばりとの関係や、笠置の自伝のゴーストライターについて、新たな視点から考察している点が注目される。これらの書籍を読むことで、『ブギウギ』をより深く理解し、笠置シヅ子の魅力に迫ることができる。
え、笠置シヅ子さんの自伝ってあるん!?読んでみたいわ!
うん、そうらしいよ。笠置シヅ子がどんな人生を送ってきたのか、もっと深く知りたい人は読んでみるといいと思うばい。
あら、笠置シヅ子さんの自伝って、どんな内容なんやろ?きっと面白い話がいっぱい書いてあるわよね。
本日は、笠置シヅ子さんの生涯を描いたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」についてお話しました。
💡 戦後日本の音楽シーンを彩った歌姫、笠置シヅ子の生涯
💡 ドラマ「ブギウギ」は、笠置シヅ子の波乱万丈な人生と戦後日本の音楽シーンを描き出す
💡 ドラマの主要キャストは、草彅剛、趣里、菊地凛子など豪華な顔ぶれ