ECMOってどんな治療法?最後の手段とは!?
💡 ECMOは重症肺炎の患者さんの命を救うための最後の手段
💡 ECMOは人工呼吸器とは異なる治療法
💡 ECMOは様々な医療従事者によって管理されている
それでは、ECMOの役割と現状について詳しく見ていきましょう。
ECMOの役割と現状
ECMOは、重症患者の治療に欠かせない技術ですが、課題も多いですね。
公開日:2020/05/12

✅ 新型コロナウイルスによる重症肺炎の治療において、体外式膜型人工肺(ECMO)は最後の手段として重要な役割を果たす。しかし、ECMOを扱う医師の数が少ないため、重症患者の増加に伴い、十分に活用できない可能性がある。
✅ ECMOは、肺を休ませながら血液中に酸素を送ることで、肺機能の代替を行う医療機器である。しかし、長期間の使用は血栓形成のリスクを高め、脳出血や消化管出血などの合併症を引き起こす可能性がある。
✅ 日本には約1400台のECMOがあり、世界的に見ても断トツに多い。しかし、各病院に分散しているため、使用機会が少なく管理の熟練度が低いという課題がある。そのため、ECMOの管理技術向上のためのチームが設立され、全国で講習会が開催されている。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASN5C7KCSN4PUBQU002.htmlECMOはすごい技術だけど、やっぱりリスクもあるんですね。
ECMO(体外式膜型人工肺)は、重症の肺や心臓の機能不全を患い、通常の治療では命を救えない場合に、患者の代わりに肺や心臓の機能を担う治療法です。
ECMOは、人工呼吸器とは異なり、肺を休ませることを目的としており、ECMOを用いることで、傷ついた肺や心臓が治癒するまでの時間を稼ぐことができます。
日本のECMO治療成績は非常に高く、新型コロナウイルス感染症の重症例においても、ECMOを用いた治療を受けた患者の多くが回復しています。
しかし、ECMOは専門的な知識や技術を必要とするため、全ての病院で実施できるわけではありません。
ECMOプロジェクトは、より多くの病院でECMO治療が行えるよう、医師や看護師、臨床工学技士など、医療従事者への研修を行っています。
ECMOは、新型コロナウイルス感染症の重症例に対する有効な治療法の一つですが、病気そのものを治すものではありません。
ECMO治療を受けることができるのは、重症例の中でも、ECMOを用いることで健康な肺に戻る可能性が高いと判断された患者のみです。
そうやね、重症の人にはホンマにありがたい技術やと思うばい。
ECMOの仕組みと種類
ECMOには種類があるんですね。

✅ この記事は、VV-ECMO(体外式膜型人工肺)について、その原理、導入基準、設定項目などを説明しています。
✅ VV-ECMOは、肺の機能が低下した際に、体外で血液を酸素化し、肺を休ませる治療法です。
✅ VV-ECMOの導入基準は厳密ではなく、心機能が保たれ、肺の改善が見込める場合に、人工呼吸器による治療が効果がないときに導入されます。
さらに読む ⇒医學事始 いがくことはじめ出典/画像元: https://igakukotohajime.com/2020/04/26/vv-ecmo-extracorporeal-membrane-oxygenation%E3%80%80%E4%BD%93%E5%A4%96%E5%BC%8F%E8%86%9C%E5%9E%8B%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%82%BA/VV-ECMOって、肺の代わりに働いてくれるってすごいですね。
ECMOは、ExtraCorporealMembraneOxygenationの略で、体外式膜型人工肺、つまり心臓や肺の機能が低下した際に、それらの機能を代行する装置です。
心臓や肺が極端に悪化してしまった際の最後の切り札的存在であり、心臓や肺が回復するまでの間、血液循環の補助とガス交換を代行することで、脳機能の保護や体温管理も行います。
ECMOには、心臓の補助を目的としたV-VECMO(心室補助ECMO)と、呼吸の代行を目的としたV-AECMO(呼吸補助ECMO)の2種類があります。
あら、若い頃はよく心臓がドキドキしたわよ。ECMOがあれば安心だったのに。
ECMOの構成と管理
ECMOの仕組みが複雑で、よくわかりませんでした。

✅ ECMO回路の構成要素を解説し、複雑な回路を理解しやすくするために、それぞれを分解して説明している。
✅ カニューレ以外の構成要素であるチューブ、血液ポンプ、人工肺、熱交換機それぞれの役割と特徴を詳細に説明している。
✅ ECMO回路の構成要素を理解することで、重症患者の管理において、合併症を防ぎながらECMO回路を安全に活用するための知識を深めることができる。
さらに読む ⇒踊る救急医|dancing doctor出典/画像元: https://dancing-doctor.com/2020/06/18/ecmo4/ECMO回路の構成要素を理解することで、安全な運用につながるんですね。
ECMOは、遠心ポンプと人工肺が一体型となった閉鎖回路、遠心ポンプコントローラー、ガスブレンダー、そして血液を脱血・送血するためのカニューレで構成されています。
ECMOは、生命維持管理装置として、臨床工学技士が管理を行い、患者さんの状態に合わせて、遠心ポンプの流量調整や人工肺のガス交換量調整などを実施します。
ECMOは、心臓や肺の機能回復を促すものではなく、生命維持を目的としています。
ECMOは、脱血量と送血量の関係が重要で、脱血量以上の送血量を得ることができません。
脱血量は、患者側の循環血漿量や血液の粘性、装置側のカニューレの内径や長さによって影響を受けます。
カニューレとかチューブとか、めっちゃ複雑そうやん。
ECMO治療における看護師の役割
ECMO治療は医師だけでなく、看護師も重要な役割を担っているんですね。

✅ PCPS は、急性循環不全に対する機械を用いた循環補助療法で、遠心ポンプと膜型人工肺を用いた閉鎖回路によって、酸素化された血液を送り、循環流量を補助します。
✅ PCPS は、大動脈内バルーンパンピング(IABP)や IMPELLA などの補助循環ポンプカテーテルと併用される場合があり、心臓の負担を軽減します。
✅ PCPS 装置は、駆動装置、冷温水槽、酸素ブレンダー、遠心ポンプ、膜型人工肺、送脱血回路などから構成され、血液を酸素化し、循環を補助する複雑なシステムです。
さらに読む ⇒看護師の情報満載!ナース専科出典/画像元: https://knowledge.nurse-senka.jp/500678看護師さんは、患者さんの状態を常に注意深く観察しているんですね。
ECMO稼働中の患者は、体温が低くなる可能性があるため、継続的な体温測定と体温保持が必要です。
また、脳機能障害や凝固異常による脳出血・脳梗塞などの合併症に注意し、意識レベルや瞳孔径などの観察が重要です。
看護師は、患者側のバイタルサイン、患者とECMOの接続部、ECMO側の観察を行い、合併症の予防に努めます。
具体的には、体温管理、意識レベルの観察、呼吸状態の管理、循環動態の管理、感染予防などがあります。
ECMOは、重症患者を救うための高度な治療法ですが、同時に多くのリスクを伴います。
看護師は、ECMOの仕組みと合併症を理解し、患者さんの状態を適切に観察することで、安全なケアを提供することが重要です。
うん、看護師さんには感謝しかないよね。
ECMO治療の具体的な仕組み
ECMOは、重症患者さんの命を救うための重要な治療法ですね。

✅ ECMOは、重症呼吸不全や重症心不全など、心臓と肺が十分に機能しない患者さんの呼吸を補助するために使われる体外式膜型人工肺です。ECMOは、患者の血液を体外に抜き、人工肺で酸素化し、再び体内に送ることで、肺が回復するまでの間、呼吸と循環をサポートします。
✅ ECMOは、肺を直接治療するものではなく、肺が回復するまでの間、呼吸と循環をサポートする役割を果たします。ECMOにはVV-ECMOとVA-ECMOの2種類があり、VV-ECMOは呼吸補助のみ、VA-ECMOは呼吸補助に加えて心臓の血液を押し出す力の補助を行います。
✅ COVID-19感染患者へのECMO使用は、2020年2月頃から開始され、重症患者の死亡率を約3%低下させたとの報告があります。しかし、人工呼吸器で高圧の人工呼吸を7日間以上行っている場合は、肺が不可逆的な障害を受けている可能性があり、ECMOの効果が低いことが分かっています。また、不可逆性の基礎疾患や末期がん、慢性的な臓器不全などがある場合や、高齢者にはECMOの適応外となる場合もあります。
さらに読む ⇒関西国際大学出典/画像元: https://www.kuins.ac.jp/news/2021/03/_ecmo.htmlECMOは、重症患者さんにとって希望の光ですね。
ECMOは、重症呼吸不全や心不全を合併する重症循環不全に対して用いられる、簡易型の人工心肺です。
血液を体外に取り出し、膜型人工肺でガス交換を行った後、患者に戻す仕組みです。
ECMOは、肺を休ませることを目的としており、その間、呼吸不全の原因を診断・治療します。
あら、若い頃はよく病気で寝込んだわよ。ECMOがあればもっと楽だったのに。
ECMOは、重症患者さんの命を救うための重要な治療法であり、多くの医療従事者の努力によって支えられています。
💡 ECMOは重症肺炎の患者さんの命を救うための最後の手段
💡 ECMOは人工呼吸器とは異なる治療法で、肺を休ませることを目的とする
💡 ECMOは様々な医療従事者によって管理され、チーム医療によって患者さんの命を救っている