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油の香りはタイムマシン?古代から現代まで、髪と油の関係を紐解く!油の歴史とは!?

油の香りはタイムマシン?古代から現代まで、髪と油の関係を紐解く!油の歴史とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 古代から現代まで、人々は様々な油を髪に使用してきた。

💡 油の種類や用途は時代によって変化してきた。

💡 油は、単に髪を美しくするだけでなく、香りを楽しむためにも用いられてきた。

それでは、古代から現代まで、油と髪の歴史について詳しく見ていきましょう。

古代の油と髪

古代の人々は、髪を美しく保つために、様々な油を用いていました。

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公開日:2022/04/06

巻十七第三十六話 女が髪に猪の油をつけていることを見抜いた行基の話

✅ 行基菩薩は、元興寺で行われた法会に集まった女性が髪に猪の油を塗っていることを、その臭みから見抜きました。

✅ 行基菩薩の鋭い洞察力に、周りの人々は菩薩の聖性を再確認しました。

✅ この話は、行基菩薩が文殊菩薩の化身であることを示すエピソードとして語り継がれています。

さらに読む ⇒今昔物語集 現代語訳今昔物語集 現代語訳出典/画像元: https://hon-yak.net/17-36/

行基菩薩は、当時の人々が油の臭みから、髪に油を塗っていることを見抜いたんですね。すごい洞察力ですね。

古代から現代まで、人々は髪を美しく保つために様々な油を用いてきました。奈良時代の元興寺では、行基が法会で猪の油を髪に塗った女の臭いを嫌って外に出させたという記録が残されています。これは、当時の油が現代のように精製されておらず、独特の臭いを発していたことを示しています。

えー、猪の油ってまじ!?臭そう!

そうやね、昔は精製技術も発達しとらんかったけん、油の臭いもキツかったやろね。

昔の人は、油の臭いも気にせず髪に塗ってたんやね。今の時代じゃ考えられへんわ。

平安時代の油と香り

平安時代には、油綿というものが使われていたんですね。

🔖 関連記事の要約!今物語
今物語

✅ 「今物語」は鎌倉時代の説話集で、藤原信実が編纂したとされています。1239年(延応1年)頃に成立したと考えられており、平安後期以降の比較的新しい説話53編を収録しています。

✅ 「今物語」は和歌、連歌、恋愛などを題材にした説話集であり、当時の社会風俗や文化を知る貴重な資料となっています。

✅ 「今物語」は、平忠度や徳大寺実定など、歴史上の人物にまつわる逸話も含まれており、当時の社会状況や人々の価値観を垣間見ることができます。

さらに読む ⇒ジャパンナレッジジャパンナレッジ出典/画像元: https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=875

丁子の油って、どんな香りなんやろ?

平安時代には、油を含ませた綿を油壺に入れた「油綿」が照明と整髪に使用されていました。特に、丁子の油を用いた油綿は良い香りがしたと『今物語』に記されています。この時代には、油は単に髪を美しくするだけでなく、香りを楽しむためにも用いられていたことがわかります。

丁子の油って、どんな香りなん?めっちゃ気になる!

丁子の油は、スパイシーで甘く、ちょっとミステリアスな香りらしいよ。

平安時代の人々は、油で香りを楽しんでたんやね。今の時代じゃ考えられへんわ。

江戸時代の植物油と美意識

江戸時代には、椿油や胡麻油など、様々な植物油が使われていたんですね。

🔖 関連記事の要約!Made in Kyoto「進化する老舗」〜江戸期に創業した老舗。万能オイル・つばき油の名店[かづら清老舗]に迫る〜

公開日:2023/12/23

Made in Kyoto「進化する老舗」〜江戸期に創業した老舗。万能オイル・つばき油の名店[かづら清老舗]に迫る〜

✅ 京都の老舗「かづら清老舗」は、1865年創業の芝居小屋の座元から始まり、整髪や髪飾りといった小間物屋を経て、現在ではつばき油をはじめとする美容商品を販売するお店として、100年以上続く歴史を持つ。

✅ 「かづら清老舗」は、創業当初から役者たちに必要なつばき油を扱ってきた歴史があり、良質なつばき油を熟知している。四代目当主のときに、九州最北端・長崎県の五島列島につばき油搾油工場を開設したことで、より良質なつばき油の生産を実現した。

✅ 「かづら清老舗」では、髪、肌、体など全身に使えるつばき油をベースとした様々な商品を展開している。つばき油は、自然の恵みが詰まった天然の美容オイルで、保湿効果が高く、酸化しにくい性質を持つ。また、シャンプーやコンディショナー、美容液マスク、石鹸など、時代を象徴するアイテムも揃えている。

さらに読む ⇒Leaf KYOTOLeaf KYOTO出典/画像元: https://www.leafkyoto.net/newstore/231220-kyoto-kazurasei/

かづら清老舗は、創業から100年以上続く老舗なんですね。

江戸時代初期には、椿油、胡麻油、胡桃油、菜種油、枸杞の油など、様々な植物油が髪に用いられ、「水油」と呼ばれていました。これらの油は、艶出しや保護のために広く普及し、人々の美意識の高まりを反映しています。

つばき油って、今も人気やんな。

つばき油は、髪にも肌にもええらしいよ。

江戸時代の人々は、つばき油で美しくなってたんやね。

伽羅の油と男性の美意識

江戸時代には、ひげを生やすことが禁止されていたんですね。

🔖 関連記事の要約!ひげ男子 衝撃】江戸時代はひげを生やすと罰金刑だった!江戸のひげブームと禁止令

公開日:2017/08/18

ひげ男子 衝撃】江戸時代はひげを生やすと罰金刑だった!江戸のひげブームと禁止令

✅ この記事は、江戸時代におけるひげに対する刑罰と、日本の歴代ひげ男子を紹介することで、日本のひげ事情の歴史的な変遷を解説しています。

✅ 江戸時代には、ひげを生やすことが罰金刑の対象であったため、浮世絵など当時の絵画にはひげを生やした男性の姿がほとんど見られない一方、現代ではEXILEのようにひげを生やす男性が多く、時代によってひげに対する認識が大きく変化していることを示しています。

✅ 記事では、聖徳太子、桓武天皇、藤原道長、源頼朝、足利尊氏など、各時代の代表的な人物の肖像画を通して、当時のひげの流行や象徴的な意味合いについて解説しています。

さらに読む ⇒江戸ガイド | 画像と名言、年表で人物を身近に。江戸がわかる総合サイト | 江戸ガイド江戸ガイド | 画像と名言、年表で人物を身近に。江戸がわかる総合サイト | 江戸ガイド出典/画像元: https://edo-g.com/blog/2015/12/hige.html

伽羅の油って、どんな香りなんやろ?

江戸時代初期に蝋燭の流れたものを油で溶かして松脂、香油などを混ぜた固形の油「伽羅の油」が作られました。これは、男性の髭を美しく整えるために用いられ、正保・慶安の頃に京都室町の「髭の久吉」が販売を始めました。その後、若衆や若い男性、そして遊女の間でも人気が広がり、寛文頃には江戸でも販売されるようになりました。

伽羅の油って、どんな香りなん?めっちゃ気になる!

伽羅の油は、上品で甘く、ちょっとセクシーな香りらしいよ。

江戸時代の人々は、伽羅の油で髭を整えてたんやね。

時代を超える美への追求

日本の女性は、古来から黒髪を美しく保つことにこだわってきたんですね。

🔖 関連記事の要約!美しい黒髪を保つための古来のヘアケアと、歴史に移り変わる女性の髪型

公開日:2018/07/05

美しい黒髪を保つための古来のヘアケアと、歴史に移り変わる女性の髪型

✅ この記事では、日本の女性の黒髪が古来からどのように美しさを保ってきたのか、ヘアケアと髪型の歴史を飛鳥時代から昭和時代まで詳しく解説しています。

✅ 特に、時代ごとのヘアケア用品や髪型の特徴、流行について具体的に説明しており、飛鳥時代の「さねかずら」から江戸時代の「びんつけ油」、明治時代の「束髪」など、興味深い情報が満載です。

✅ 最後に、時代を超えて美しい黒髪が愛されていることを強調し、現代においても健康的な艶のある黒髪を目指すことの重要性を訴えています。

さらに読む ⇒スーパーミリオンヘアースーパーミリオンヘアー出典/画像元: https://www.ruan.co.jp/column/mamechishiki/hairstyle-of-women-come-and-go-in-history/

時代を超えて、人々の美意識は繋がっているんですね。

このように、古代から現代まで、人々は様々な油を用いて髪を美しく保ってきました。油の種類や用途は時代とともに変化していますが、人々が美しい髪を求める気持ちは、今も昔も変わらないようです。

黒髪って、やっぱりええよね。

うん、黒髪は日本人女性の美しさの象徴やけんね。

黒髪は、永遠の美しさやね。

このように、油と髪の歴史は、人々の美意識や文化、そして時代背景を反映しています。

🚩 結論!

💡 古代から現代まで、人々は様々な油を髪に使用してきた。

💡 時代によって油の種類や用途は変化してきた。

💡 油は、髪を美しくするだけでなく、香りを楽しむためにも用いられてきた。