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『時をかける少女』は、どんな物語?大林宣彦監督と筒井康隆の奇跡のコラボレーションとは!!?

『時をかける少女』は、どんな物語?大林宣彦監督と筒井康隆の奇跡のコラボレーションとは!!?
📘 この記事で分かる事!

💡 大林宣彦監督と筒井康隆による青春SFファンタジー映画『時をかける少女』の魅力を紹介

💡 映画の舞台である広島県尾道市の魅力と、映画を通して描かれる戦争と平和についての監督の想い

💡 大林宣彦監督の代表作『時をかける少女』の誕生秘話や、監督の映画作りのこだわりについて解説

それでは、映画『時をかける少女』の世界へ、一緒に旅立ちましょう。

青春SFファンタジー映画『時をかける少女』の誕生

映画『時をかける少女』は、1983年に公開され、その後も世代を超えて愛され続けている作品です。

時をかける少女(1983年)
時をかける少女(1983年)

✅ 「トキヲカケルショウジョ」は、ラベンダーの香りをきっかけに不思議な体験を繰り返す少女・和子の物語を描いたSFラブ・ロマンス映画です。

✅ 大林宣彦監督の故郷である尾道を舞台に、タイムスリップ要素を背景に、淡い恋愛模様が丁寧に描かれており、切ないラストが印象的な作品となっています。

✅ 主演は原田知世、共演には高柳良一、尾美としのり、上原謙などが出演しており、松任谷正隆が音楽を担当しています。

さらに読む ⇒ナタリー - ポップカルチャーのニュースサイトナタリー - ポップカルチャーのニュースサイト出典/画像元: https://natalie.mu/eiga/film/135873

原田知世さんの透明感のある演技と、尾道の美しい風景が印象的な作品ですね。

1983年、大林宣彦監督が、筒井康隆の青春SFファンタジー小説を原作とした映画『時をかける少女』を公開しました。原田知世の映画デビュー作であり、彼女は深町一夫役の高柳良一、堀川吾朗役の尾美としのりらと共に、映画史に残る名作を誕生させました。映画は尾道を舞台とし、大林宣彦監督の代表作である『転校生』、『さびしんぼう』と共に『尾道三部作』に数えられており、1983年の年間邦画興行成績2位を記録しました。

あー、知っとる知っとる。あの映画、めっちゃ切ないよね。

大林宣彦監督:映像の魔術師

大林宣彦監督は、映画界の巨匠の一人です。

第32回TIFF特集企画第1弾決定!映像の魔術師、日本を代表する映画監督の偉大な軌跡 Japan Now部門「大林宣彦監督」
第32回TIFF特集企画第1弾決定!映像の魔術師、日本を代表する映画監督の偉大な軌跡 Japan Now部門「大林宣彦監督」

✅ 第32回東京国際映画祭の「Japan Now」部門では、大林宣彦監督の特集上映が開催される。

✅ 特集では、大林監督の代表作に加え、最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』の世界初上映も予定されている。

✅ 「Japan Now」部門では、過去に岩井俊二監督や安藤サクラさんなど、日本の映画界を代表する人物を特集してきた。

さらに読む ⇒Tokyo International Film Festival 2019Tokyo International Film Festival 2019出典/画像元: https://2019.tiff-jp.net/news/ja/?p=52261

監督の作品は、どれも独特の世界観で、忘れられないものばかりですね。

大林宣彦監督は、1938年広島県尾道市生まれの映画監督で、数々の革新的な作品を生み出し、「映像の魔術師」と呼ばれていました。彼の作品は、最先端の映像技術と斬新な演出で、観客を魅了する独特の世界観が魅力です。代表作には、商業映画デビュー作『HOUSE/ハウス』、山口百恵と三浦友和主演の『ふりむけば愛』、故郷・尾道を舞台にした青春ファンタジー映画「尾道三部作」の『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』などがあります。『HOUSE/ハウス』は、7人の女子高生が奇妙な屋敷で遭遇する恐怖を描いたポップでファンタジックなホラー映画です。『ふりむけば愛』は、サンフランシスコを舞台にした山口百恵と三浦友和のラブストーリーです。「尾道三部作」は、いずれも尾道の風景や人々を美しく描いた青春映画です。『転校生』は、心と体が入れ替わった男女の騒動を描いた作品で、モノクロとカラーを使い分けた映像が印象的です。『時をかける少女』は、時間を行き来できるようになった少女の青春を描いたSFファンタジー映画で、原田知世の映画デビュー作としても有名です。『さびしんぼう』は、「尾道三部作」の完結編で、夏の終わりをテーマに、少年と少女の切ない恋を描いています。大林監督は2020年4月に他界しましたが、彼の作品は今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。遺作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』は、平和への祈りを込めて作られた作品で、大林監督の集大成と言われています。彼の作品を通して、映像の素晴らしさや人生の尊さを感じることができるでしょう。

あら、あの監督は、私の大好きな映画を作っていたわね。

映画と戦争、平和:大林宣彦監督の思想

大林宣彦監督は、戦争と平和をテーマに、作品を制作されてきました。

大林宣彦が『花筐/HANAGATAMI』に注いだ、語りつくせぬ゛映画゛と゛平和゛への情熱
大林宣彦が『花筐/HANAGATAMI』に注いだ、語りつくせぬ゛映画゛と゛平和゛への情熱

✅ 大林宣彦監督の最新作「花筐/HANAGATAMI」は、太平洋戦争前夜の佐賀県・唐津市を舞台に、戦争の渦に飲み込まれていく若者たちの姿を活写する青春ドラマ。

✅ 戦争を経験した最後の世代である監督は、戦争のリアルな描写ではなく、虚構を用いて戦争の悲惨さと平和への願いを表現することを重視する。映画を通して、戦争を知らない若い世代に、戦争の脅威と平和の大切さを伝えていきたいと考えている。

✅ 本作は、大林監督が1975年に書いた脚本を40年ぶりに映画化したもので、当時の時代背景と現在の状況を鑑みて、脚本を大幅に書き直した。戦争を体験した世代が、戦争の恐怖と平和への切実な願いを作品に込めて、現代の観客に語りかけている。

さらに読む ⇒MOVIE WALKER PRESS ムービーウォーカー プレス 映画MOVIE WALKER PRESS ムービーウォーカー プレス 映画出典/画像元: https://moviewalker.jp/news/article/129764/

監督の作品は、戦争の悲惨さを直接的に描くのではなく、戦争の記憶を後世に伝えるためのメッセージが込められています。

大林宣彦監督は、3歳から映画に親しみ、戦争の時代に青春を過ごした経験から、映画と戦争、平和を深く結び付けて考えてきました。自主製作映画の先駆者として、8ミリフィルムで作品を制作し、実験映画運動を牽引した一方で、CMディレクターとしても成功を収め、1977年の『HOUSE/ハウス』で商業映画デビューを果たしました。彼は、映画をジャンルで分ける『制度』を嫌い、『制度』から自由であることを目指し、43本の長編映画を世に送り出してきました。大林監督にとって、映画はハッピーエンドを生み出すものであり、戦争と平和の物語を語るための重要なツールです。彼は、現実がどれほど不幸であっても、映画を通して平和を手繰り寄せようとしています。最新作『花筐/HANAGATAMI』は、戦争の時代を生きる若者の青春を描いた作品で、40年以上構想を抱いていた実現に至りました。監督は、この作品を通じて、戦争の記憶を後世に伝え、平和への願いを込めています。

え、マジ!?戦争とか、めっちゃ重たいやん!

筒井康隆の原作小説:ラベンダーの香りと未来への期待

筒井康隆の小説『時をかける少女』は、映画の原作です。

筒井康隆『時をかける少女』読書感想文と名言
筒井康隆『時をかける少女』読書感想文と名言

✅ 筒井康隆の「時をかける少女」は、ラベンダーの香りから始まる不思議な物語で、主人公の芳山和子は、ラベンダーの香りの薬を作った人物に会うため時をかける。

✅ 小説は「期待」という花言葉がぴったりで、読者は和子の未来への期待と共に物語の世界へ引き込まれる。特に深森一夫という未来人が周りの人々に架空の記憶を植え付けているという設定は、読者に自分自身の周りの人々に対する疑念を抱かせる。

✅ 物語は、読者と主人公の両方に「期待」を抱かせながら幕を閉じる。映画版「時をかける少女」は、小説の20年後を描いた作品であり、読者は映画版にも期待を寄せている。

さらに読む ⇒ぶっくらぼ|Bookloid Laboratoryぶっくらぼ|Bookloid Laboratory出典/画像元: https://bookloid.com/the-girl-who-leapt-through-time/

小説は、映画とはまた違った魅力がありますね。

筒井康隆の『時をかける少女』は、ラベンダーの香りをきっかけに主人公芳山和子がタイムリープ能力に目覚め、未来人である深森一夫と出会う物語です。ラベンダーの花言葉である『期待』は、物語全体を貫くテーマであり、読者は和子と共に謎解きや未来への期待感を感じながら読み進めます。作者は、深森一夫の記憶操作を通じて、現実の認識や真実の曖昧さを問いかけ、読者に思考を促します。物語の終わり方も、和子がラベンダーの香りに気づき、未来への期待を抱くという形で締めくくられ、『期待』で始まった物語は『期待』で幕を閉じます。また、細田守監督の映画『時をかける少女』が、原作の20年後を描いていることを知り、今後の展開にも期待が高まります。

小説も読んでみたいなー。映画と比べて、どんな感じなんやろ?

大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』:尾道との深い繋がり

大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』は、監督の故郷である尾道への愛が詰まった作品です。

「海辺の映画館―キネマの玉手箱」監督・大林宣彦(2020年公開) 広島と映画①
「海辺の映画館―キネマの玉手箱」監督・大林宣彦(2020年公開) 広島と映画①

✅ この記事は、映画作家・料理家である大林千茱萸さんが、亡くなった父である映画監督の大林宣彦が残した映画の台本「海辺の映画館―キネマの玉手箱」について語っている。

✅ 記事は、大林宣彦監督の映画作品と広島の関係について触れ、特に「海辺の映画館―キネマの玉手箱」に焦点を当てている。

✅ 記事は会員限定コンテンツであり、全文を読むためには無料会員登録が必要である。

さらに読む ⇒中国新聞デジタル中国新聞デジタル出典/画像元: https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/502392

監督の映画は、尾道の風景や人々の温かさを映し出しており、とても魅力的です。

大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』は、監督の故郷である尾道を舞台に、監督の想いが詰まった作品となっています。記事では、監督の映画にゆかりのある場所や人々への取材を通して、監督の映画作りへの情熱や尾道との深い繋がりを探っています。喫茶店『茶房こもん』のオーナーである大谷治さんは、監督作品の『転校生』から『海辺の映画館』まで、制作部や現地コーディネーターとして大林組を支えてきた。大谷さんは、監督が『転校生』の撮影中に『茶房こもん』でよく打ち合わせを行っていたことや、地元の人々との繋がりを通して映画作りが行われていたことを語っています。記事では、大林宣彦監督の映画作品の魅力や監督と尾道の深い関係性について、大谷さんの言葉を通して紹介しています。

あら、尾道は、昔よく行ったわね。懐かしいわ。

今回は、映画『時をかける少女』の魅力についてご紹介しました。

🚩 結論!

💡 大林宣彦監督と筒井康隆の奇跡のコラボレーション

💡 映画の舞台である広島県尾道市の魅力

💡 戦争と平和についての監督の想い