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ピトフーイって知ってる?ニューギニア島の毒鳥!毒鳥とは!?

ピトフーイって知ってる?ニューギニア島の毒鳥!毒鳥とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 ピトフーイはニューギニア島に生息する毒鳥である。

💡 ピトフーイは、バトラコトキシンという神経毒を持つ。

💡 ピトフーイは、その毒を獲物の昆虫から蓄積している。

それでは、最初の項目に移ります。

ピトフーイ:ニューギニア島に生息する毒鳥

ピトフーイは、ニューギニア島に生息する6種類の鳥の総称で、その中でもズグロモリモズが最も毒性が強いと言われています。

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公開日:2017/09/26

鳥なのに猛毒!ピトフーイとは何もの?

✅ ニューギニアに生息する6種類の鳥を総称して「ピトフーイ」と呼び、そのうちの1種ズグロモリモズが最も毒性が強い。

✅ ピトフーイは、1990年に調査団が羽根を舌に乗せて毒性を発見した。毒は神経毒のホモバトラコトキシンを含み、ヤドクガエルと同じ種類である。

✅ ピトフーイは自身で毒を作らず、エサの昆虫から毒を蓄積していると考えられている。ピトフーイの1種ムナフモリモズは毒を持たないが、他の種類は毒を持つことから「毒鳥 = ピトフーイ」と覚えておけば問題ない。

さらに読む ⇒動物おもしろ雑学集動物おもしろ雑学集出典/画像元: https://zooing.honpo21.net/archives/813

カラフルな見た目とは裏腹に毒を持つ鳥がいるなんて、本当に興味深いですね。

ニューギニア島とその周辺の島々に生息する、カラフルな外見とは裏腹に猛毒を持つ鳥類、ピトフーイ。1830年頃から知られていましたが、毒性があることは160年以上も知られていませんでした。名前の由来は、現地語で鳴き声にちなんでつけられました。最も毒性の強いズグロモリモズは、オレンジ色と黒色の鮮やかな体色をしています。ピトフーイは、ニューギニア島に生息するスズメ目鳥類の総称で、かつてはPitohui属に属する6種を指していました。しかし、分類の見直しにより、現在はコウライウグイス科のピトフーイ属に4種、モズヒタキ科のPseudorectes属に2種、Melanorectes属に1種、カンムリモリモズ属に1種が属しており、それぞれ別の科・属に分類されています。現在では、コウライウグイス科のピトフーイ属に属する4種の鳥類を指すことが多いです。

え、まじ!?毒鳥とか、めっちゃ怖い。

そうやな、ニューギニア島って、独特の生物がおるけん、面白いっちゃ面白いよね。

あら、この鳥さん、昔はもっと種類がおったんよ。でも、今は減ってしまって、絶滅危惧種に指定されてるらしいわ。

ピトフーイの毒:その強さと起源

それでは、ピトフーイの毒について詳しく見ていきましょう。

🔖 関連記事の要約!バトラコトキシン (batrachotoxin)
バトラコトキシン (batrachotoxin)

✅ バトラコトキシンは、モウドクフキヤガエルの仲間から発見された神経毒で、鳥類ではニューギニア島に生息するピトフーイ属の鳥類のみが持つことが知られています。

✅ ピトフーイは、バトラコトキシンを自身で合成しているのではなく、カミキリムシやテントウムシのような甲虫の仲間から摂取していることが分かっています。

✅ バトラコトキシンはナトリウムチャネルに作用し、神経毒性を発揮します。その構造はステロイド骨格を基本とし、含窒素七員環を含む特有の構造を持ち、1998年に岸義人氏らが全合成に成功しました。

さらに読む ⇒Chem-Station (ケムステ) | 化学ポータルサイトChem-Station (ケムステ) | 化学ポータルサイト出典/画像元: https://www.chem-station.com/molecule/naturalmol/2012/12/batrachotoxinin_1.html

バトラコトキシンは、フグ毒の4倍の毒性を持つと言われているんですね。

ピトフーイは雑食性で、昆虫や果物などを食べますが、特にChoresine属の甲虫を食べることで神経麻痺と筋肉収縮作用のあるホモバトラコトキシンという毒を体内に蓄積します。この毒はフグ毒の4倍ともされ、わずか数mgでネズミを死に至らしめるほど強力です。ピトフーイの毒は、羽根や皮膚などに含まれており、触るだけでも危険です。ピトフーイは、自ら毒を生成するのではなく、有毒な甲虫を食べることで毒を持つようになっていると考えられています。バトラコトキシンは、モウドクフキヤガエルの仲間から発見された神経毒で、ナトリウムチャネルを開きっぱなしにすることで神経毒性を発揮します。ピトフーイは、世界で唯一毒を持つ鳥類であり、バトラコトキシンはピトフーイの体全体に含まれ、ピトフーイは自らバトラコトキシンを生成するのではなく、Choresine属の甲虫から獲得していると考えられています。バトラコトキシンの標的タンパク質はナトリウムチャネルであり、バトラコトキシンはナトリウムチャネルを常時活性化状態にすることで神経毒性を発揮します。

うわ、やば!フグ毒の4倍って、ほんまに死ぬやん。

ピトフーイの毒、すごいな。でも、ピトフーイは、人間には襲いかかってこないらしいけん、安心やね。

あら、ピトフーイの毒、昔は薬として使われてたんよ。でも、今は危険すぎるから、使われなくなったらしいわ。

ピトフーイと毒:発見と進化

ピトフーイの毒の発見と進化について、見ていきましょう。

🔖 関連記事の要約!ニューギニア島でヤドクガエルと同型の神経毒を羽毛に持つ毒鳥を
ニューギニア島でヤドクガエルと同型の神経毒を羽毛に持つ毒鳥を

✅ デンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームは、ニューギニア島で2種の鳥(リージェント・ホイッスラーとアカエリモズヒタキ)が、ヤドクガエルと同じタイプの神経毒であるバトラコトキシンを羽毛に蓄積していることを発見しました。

✅ この発見は、バトラコトキシンが以前考えられていたよりも幅広い生物間に浸透している可能性を示唆しており、毒鳥の毒がどれほど危険か、どのように毒を獲得したのか、なぜ体内で毒に耐えられるのかなど、多くの疑問を生んでいます。

✅ 毒鳥のバトラコトキシンはヤドクガエルほど強力ではなく、人間に致命的な影響を与えるほどの毒性はありませんが、触れると皮膚のかゆみ、火傷のような刺激、目の近くの羽毛を扱うとタマネギを切るような刺激を感じることがあります。研究チームは、毒鳥の毒が寄生虫から身を守る役割を果たしている可能性を指摘しています。

さらに読む ⇒StartHomeStartHome出典/画像元: https://home.kingsoft.jp/news/amusing/nazology/124272.html

ピトフーイの毒は、寄生虫から身を守るため、進化してきた可能性があるんですね。

ピトフーイの毒は、1990年にその毒性が発見され、1992年には科学雑誌「Science」の表紙を飾りました。伝説上の毒鳥「鴆」の実態、またはモデルではないかと考えられています。ピトフーイは生態系の中でも例外的な存在であり、毒を持つ鳥は世界的に見ても非常に珍しい存在です。ピトフーイは、蛇や猛禽類などの捕食者から身を守るために、毒を進化させたと言われています。ピトフーイは、目立つ色の羽毛を持ち、その派手な色は警告色だと考えられています。ピトフーイはニューギニア島固有の鳥で、他の地域には生息していません。

へえ、毒って、生きるためにあるんや。知らんかった。

ピトフーイの毒、なんか神秘的やな。

あら、ピトフーイの毒、昔は魔法の薬として使われてたんよ。でも、今は危険すぎるから、使われなくなったらしいわ。

ピトフーイの毒:その種類と危険性

では、ピトフーイの毒の種類と危険性について詳しく見ていきましょう。

🔖 関連記事の要約!くりぷと UMA大全 〜 世界の奇妙な住人たち: 超猛毒鳥 ~ ピトフーイ (ズグロモリモズ)
くりぷと UMA大全 〜 世界の奇妙な住人たち: 超猛毒鳥 ~ ピトフーイ (ズグロモリモズ)

✅ ニューギニアに生息するモリモズの仲間であるピトフーイは、中でもズグロモリモズが最強の毒を持つことで知られ、「毒鳥ピトフーイ」と呼ばれています。

✅ ピトフーイの毒は羽と皮膚に集中しており、神経毒であるホモバトラコトキシンを含み、人間の致死量の何人分もの毒を持っています。

✅ ピトフーイは人間に攻撃を仕掛けることはなく、人間にとって危険なのは捕食したり、食べようとしたりする時のみです。毒は自らの体内で生成されるのではなく、エサの甲虫から蓄積されるため、人口下で育てれば無毒のピトフーイを育てることが可能です。

さらに読む ⇒くりぷと UMA大全 〜 世界の奇妙な住人たちくりぷと UMA大全 〜 世界の奇妙な住人たち出典/画像元: https://www.crypto-f.com/2019/10/blog-post_2.html

ピトフーイは、人間に攻撃を仕掛けることはないとのことですが、それでも、触る際は注意が必要ですね。

ピトフーイの毒は、ホモバトラコトキシンという神経毒で、捕食する甲虫から得ていると考えられています。この毒は非常に強力で、食用や羽毛に触れるだけでも危険です。ピトフーイは、6種類中5種類が毒を持っています。1990年にズグロモリモズが毒を持つことが判明し、その後他の種類も有毒であることが分かりました。

ピトフーイの毒、めっちゃ怖いけど、触ったらどうなるん?

人間がピトフーイを飼育すれば、毒がなくなるって、すごいな。

あら、ピトフーイの毒、昔は矢毒として使われてたんよ。でも、今は危険すぎるから、使われなくなったらしいわ。

ピトフーイの分類:変化と現状

最後に、ピトフーイの分類についてお話します。

🔖 関連記事の要約!鳥にも毒がある?!ズグロモリモズの秘密

公開日:2024/08/08

鳥にも毒がある?!ズグロモリモズの秘密

✅ ズグロモリモズは、パプアニューギニアに生息する体長25cmの鳥で、鮮やかな黒とオレンジ色の羽を持ち、筋肉や羽毛に強力な神経毒「バトラコトキシン」を持つ珍しい鳥です。

✅ ズグロモリモズは自身で毒を生成するのではなく、特定の昆虫を食べることで毒を摂取し、その毒に対する耐性を進化させています。この毒は外敵や寄生虫から身を守るのに役立っています。

✅ ズグロモリモズは1990年に世界で初めて毒を持つ鳥として確認され、人間が飼育した個体には毒がないことから、自然環境における食生活が毒を持つための重要な要素であることが示唆されています。

さらに読む ⇒トリまめトリまめ出典/画像元: https://torimame.com/archives/2755

ピトフーイは、かつては同じ属に分類されていましたが、現在は別の科・属に分類されているんですね。

ピトフーイは、かつてニューギニア島固有の6種の鳥類を指していました。そのうちの1種、ズグロモリモズが世界初の有毒鳥類として発見され、その後同属の5種も毒を持つことが確認されました。しかし、分類の見直しにより、これら6種は現在は異なる科・属に分類されています。

ピトフーイって、種類多いんやね。

ピトフーイの分類、難しいな。

あら、ピトフーイの毒、昔は神聖な鳥として扱われてたんよ。でも、今は危険な鳥として扱われているらしいわ。

このように、ピトフーイは、ニューギニア島に生息する毒鳥で、その毒はバトラコトキシンという神経毒であり、生きた昆虫から摂取しています。

🚩 結論!

💡 ピトフーイは、ニューギニア島に生息する毒鳥である。

💡 ピトフーイは、バトラコトキシンという神経毒を持つ。

💡 ピトフーイは、その毒を獲物の昆虫から蓄積している。