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「別班」ってホントにいるの?ドラマ『VIVANT』で話題の秘密情報部隊の真相とは!?

「別班」ってホントにいるの?ドラマ『VIVANT』で話題の秘密情報部隊の真相とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 「別班」は、陸上自衛隊の秘密情報部隊の通称で、その存在は政府によって公式に否定されている。

💡 政府の否定にも関わらず、別班の実在を示唆する証言や文献は数多く存在する。

💡 ドラマ『VIVANT』の影響で、別班への関心が高まっている。

本日は、陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」について、詳しく解説していきます。

別班の起源と実態

それでは、第一章「別班の起源と実態」についてお話します。

別班は本当に存在する!?「VIVANT」をもっと深く楽しめる本3冊!
別班は本当に存在する!?「VIVANT」をもっと深く楽しめる本3冊!

✅ 「VIVANT」で話題の陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」について、その実態に迫った書籍「自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体」と漫画「陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬」を紹介しています。

✅ 「自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体」は、関係者への取材を交えながら「別班」の実態に迫ったノンフィクションで、2018年に発売されましたが、「VIVANT」放送開始後、注目度が高まり重版されています。

✅ 「陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬」は、特殊作戦群に所属する女性隊員が「別班」にスカウトされ、国家防衛戦の最前線へと身を投じる物語で、漫画作品ならではの迫力ある描写と緊迫感のあるストーリー展開で、別班の世界観をより深く楽しめます。

さらに読む ⇒ほんのひきだし出典/画像元: https://hon-hikidashi.jp/book-person/17491/

「別班」って、ドラマみたいにエキサイティングな組織なのかと思っていたけど、実際は地味で地道な情報収集を行う組織なんですね。

『VIVANT』は、政府が否定してきた「別班」の存在に触れ、視聴者の関心を集めています。

元別班関係者によると、ドラマのように司令部や海外勤務、自衛官以外の要員は存在せず、実態はFBIのような国内情報機関に近いとのことです。

しかし、別班が実在するという証言や記事、書籍などは以前から出回っており、日米の密約から生まれたといわれています。

ドラマとは異なり、現実の別班は、エリート集団ではなく、地味で地道な情報収集を行う組織であることがわかります。

別班は、第二次世界大戦後、アメリカと密約を結び設立された日本の非公式な諜報機関です。

その起源は、旧日本軍の情報将校がアメリカ進駐軍情報部門と連携して始まった「有末機関」に遡ります。

朝鮮戦争勃発後、日米の軍事情報部門連携強化の必要性から、自衛官に対してアメリカ軍情報機関での研修が始まり、これが「別班」の原型となりました。

1954年の日米相互防衛援助協定締結時、吉田茂首相とジョン・ハル大将との間で、陸自と在日米陸軍の非公式な合同諜報活動を行う秘密協定が結ばれたことで、「別班」は正式に発足します。

その後、陸幕2部「別班」は米軍FDDと合同司令部を設置し、海外情報の収集、工作活動などを密かに行っていました。

主な活動内容としては、外国情報の収集や、外国で情報収集のための依頼などが挙げられます。

収集された情報は、米軍と陸幕2部の両方に報告されていました。

活動資金は、初期は米軍が約80%を負担していましたが、その後は日米が半額ずつ負担していました。

また、「別班」はCIAからの工作依頼も受けていたとされています。

おー、別班ってすごいっすね!ドラマみたいに海外で活躍するイメージやったけど、実際は国内の情報収集がメインなんやね。

日米密約と別班の存在

続いて、第二章「日米密約と別班の存在」について解説していきます。

日米の密約スクープした記者は逮捕された…「沖縄返還は国の

公開日:2022/06/10

日米の密約スクープした記者は逮捕された…「沖縄返還は国の

✅ 沖縄返還は、政治状況とアメリカ側の策略が複雑に絡み合った結果、日本にとって平和の島から戦争への準備の島への転換を意味するものであり、沖縄の基地占領状態は事実上継続している。

✅ 元毎日新聞記者の西山太吉氏は、沖縄返還密約をスクープし、言論の自由を守るため闘ったが、政府は密約を認めず、事実上基地が自由使用され莫大な金額が吸い取られている現状は変わっていない。

✅ 沖縄返還50年を節目に、平和主義を掲げる日本の現状と、沖縄における基地負担の歴史的経緯を見つめ直し、基地のない島の実現に向けた議論を進めることが重要である。

さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/365773?display=full

沖縄返還は、政治状況とアメリカの策略が複雑に絡み合った結果、日本にとっては基地の占領が続いているようなものですね。

長らくその存在が隠蔽されてきた「別班」の実態は、元隊員の証言などを通じて徐々に明らかになってきています。

2023年夏に放送されているドラマ『VIVANT』の影響で話題になっている「別班」について解説します。

ドラマでは、別班は自衛隊の影の諜報部隊として描かれており、実際には存在しないといわれています。

しかし、別班が実在するという証言や記事、書籍などは以前から出回っており、日米の密約から生まれたといわれています。

日米密約は、1960年の日米安全保障条約の改定、1971年に署名された沖縄返還協定に付随し、日米両国政府の間で交わされた秘密の約束といわれています。

2009年9月に発足した鳩山由紀夫内閣で、岡田克也外務大臣(当時)は密約の存在について外務省に調査を命じ、有識者委員会による検証も指示しました。

その対象となったのは、核兵器を積んだアメリカの艦船が日本の港に寄港したり、領海を通過したりすることなどを容認したとされる密約、朝鮮半島で有事が起きた場合、アメリカ軍が日本の基地から出撃することを容認したとされる密約、沖縄返還にあたって、沖縄に配備されていた核兵器を撤去するものの、有事の際には沖縄に再び核兵器を持ち込むことを容認したとされる密約、沖縄返還にあたって、本来、アメリカが負担すべき基地撤去後の原状回復費用400万ドルを日本が肩代わりしたとされる密約の4つです。

NHK政治マガジンねほりはほり聞いて!政治のことば「密約問題」調査・検証の結果、①と④については広義の密約が存在していたことを認定しました。

特に①は、非核三原則との兼ね合いから最も注目されていました。

②については、過去に密約があったことを認め、③は密約があったと断言できませんでした。

この調査・検証によって、日米の安全保障をめぐる文書の情報公開は前進しましたが、多くの重要文書が意図的に廃棄されていたそうです。

あら、密約って怖いものね。でも、戦争の後は色々あったのでしょう。

別班の活動と訓練

第三章は「別班の活動と訓練」についてです。

謎に包まれた陸上自衛隊「別班」とは?…政府は「ない」と言うけれど TBSドラマ「VIVANT」で注目:東京新聞 TOKYO Web
謎に包まれた陸上自衛隊「別班」とは?…政府は「ない」と言うけれど TBSドラマ「VIVANT」で注目:東京新聞 TOKYO Web

✅ 「VIVANT」で描かれる陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」について、その存在は報道や陸自OBの著作でたびたび浮上してきたが、日本政府は一貫して存在を否定している。

✅ 別班は冷戦時代からロシア、中国、韓国、東欧などで情報収集を行い、スパイ養成のための特殊訓練を受けていたとされ、元班員からは「冷徹なまなざしをもつ」などの証言が得られている。

✅ 一方、別班は組織としては既にないとみる軍事ジャーナリストもおり、防衛省も存在を否定している。石井暁氏は、別班の存在を信じ、文民統制の逸脱と別班員の人権という問題に着目し、ドラマの今後の展開を見守っている。

さらに読む ⇒東京新聞 TOKYO Web出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/270668

別班員は、特殊な訓練を受けているんですね。

想像をはるかに超える厳しい訓練だったと思います。

別班の起源は、1954年に締結された日米相互防衛援助協定(MSA協定)にあり、1956年頃より自衛隊の研修「MIST(Military Intelligence Specialist Training)」が始まり、陸上自衛隊では「武蔵」が暗号名として使用されていました。

1965年、「武蔵」という呼び方は廃止され、それ以降は「特勤班」または「別班」「小金井」と呼ばれるようになったといわれています。

別班は、冷戦時代から日本周辺のロシアや中国、韓国、東欧などにダミーの拠点を置き、身分を偽装した別班員に人的情報収集活動(ヒューミント)を行っているといわれています。

また、日本国内で抱き込んだ在日朝鮮人を北朝鮮に入国させて情報を送らせたり、在日本朝鮮人総聯合会に協力者を作って工作活動をさせていたりするという話もあります。

別班のような組織がひとりでに活動することは、安全保障や外交に悪影響を及ぼす可能性もあるため、大変危険であるといえます。

別班員になるには、陸上自衛隊小平学校(現・陸上自衛隊情報学校)の心理戦防護課程(DPO課程/対心理情報課程)を修了しなければならないといい、特殊な訓練を受けています。

別班って、スパイみたいな訓練も受けてるんや!スゴイ!

ドラマ『VIVANT』と別班論

第四章では、「ドラマ『VIVANT』と別班論」について解説していきます。

VIVANT」の別班、自衛隊に実在 10年前に新聞報道「商社社員になりすまし情報収集」 ドラマの参考文献に 別班の正式名称とは/ライフ/社会総合/デイリースポーツ online
VIVANT」の別班、自衛隊に実在 10年前に新聞報道「商社社員になりすまし情報収集」 ドラマの参考文献に 別班の正式名称とは/ライフ/社会総合/デイリースポーツ  online

✅ TBS日曜劇場「VIVANT」で描かれる「別班」は、実在する陸上自衛隊の秘密情報部隊「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」をモデルとしている。

✅ この部隊は数十人が所属し、海外に派遣される際には自衛官の籍を抹消し、他省庁職員に身分を変えることもある。

✅ 別班は、現地で日本商社の支店などを装い、社員になりすました別班員が協力者を使って軍事、政治、治安情報を収集する。

さらに読む ⇒デイリースポーツ online出典/画像元: https://www.daily.co.jp/society/life/2023/08/20/0016719716.shtml

ドラマでは、別班は非常に重要な役割を担っていますが、現実には文民統制の観点から問題視される点もあるんですね。

TBSドラマ「VIVANT」のテーマである「別班」は、自衛隊の影の諜報部隊として、実在の有無が議論されています。

菅義偉元官房長官は存在を否定しましたが、鈴木貴子議員の質問主意書に対しては存在しないと確認されたと答弁しています。

しかし、ドラマの背景や社会における役割を考えると、文民統制の観点から問題視される一方、社会には多様な問題解決のための異なる視点や手法が必要であり、その意味で「別班」的な存在が必要だと筆者は主張する。

特区やNPOも当初は「別班」的な役割を期待されていたが、現在では既存の枠内に収まっている。

社会の変化に対応するためには、従来の枠組みを超えた多元的な視点を取り入れることが重要であり、ジェンダーバランスや多様性を重視するのも「別班」的な要素を取り入れることにつながる。

日本は過去30年間、変化や成長がなく、社会的に「別班」をビルトインさせてこなかったため、現状に陥っていると言える。

VIVANTの別班は、かっこよすぎ!現実でも、こんな組織があればいいのに。

別班の組織と活動内容

最後の章は「別班の組織と活動内容」についてです。

VIVANT」の別班、自衛隊に実在 10年前に新聞報道「商社社員になりすまし情報収集」 ドラマの参考文献に 別班の正式名称とは
VIVANT」の別班、自衛隊に実在 10年前に新聞報道「商社社員になりすまし情報収集」 ドラマの参考文献に 別班の正式名称とは

✅ TBS日曜劇場「VIVANT」で描かれる、商社マンが実は自衛隊の秘密情報部隊゛別班゛だったという設定は、過去の報道で実在が明らかになった陸上自衛隊の「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」をモデルにしている。

✅ 別班は数十人が所属し、海外派遣時には自衛官の籍を抹消し、他省庁の職員に身分を変えるなど、秘密裏に情報収集を行う。ドラマの設定と同様、別班員は日本商社の支店などを装い、社員になりすまして活動することもある。

✅ しかし、当時の菅義偉官房長官は別班の存在を否定しており、首相や防衛相に知らせずに情報活動を行う点は、文民統制を逸脱するとして問題視されている。ドラマ鑑賞時には、組織の独走が国の外交や安全保障に与える影響について考えることも重要である。

さらに読む ⇒まいどなニュース出典/画像元: https://maidonanews.jp/article/14981975

別班は非常に高度な情報収集能力を持つ組織であり、その活動は国家にとって非常に重要である一方で、文民統制の観点から懸念される点もあるんですね。

『VIVANT』で話題の「別班」は、自衛隊内に存在する非公然組織であり、首相や防衛相ですら知らない秘密情報部隊です。

陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部(旧運用支援・情報部)別班と呼ばれるこの部隊は、自衛官が他省庁職員や商社マンなどに成りすまして国内外で情報収集活動を行っています。

ドラマでは海外での破壊工作や銃撃戦が描かれますが、実際はロシア、中国、北朝鮮などの軍事、治安、政治に関する情報収集が主な活動です。

軍人の異動情報、部隊の配置、兵器の性能、軍幹部のスキャンダルなど、あらゆる情報を現地協力者を使って収集します。

別班が得た情報は、別班情報であることを隠され、陸上幕僚長や防衛省情報本部長に報告され、そこから政府のインテリジェンス機関に「防衛省・自衛隊からの情報」として伝えられます。

別班の存在は、1978年の『赤旗』特捜班による『影の軍隊「日本の黒幕」自衛隊秘密グループの巻』で初めて公表され、2008年には陸幕第二部長を務めた塚本勝一氏による『自衛隊の情報戦陸幕第二部長の回想』でも言及されました。

塚本氏によれば、情報分野に興味を示した自衛官が陸幕二部の部隊に臨時派遣され、部外の人を相手に情報収集活動を行っていましたが、予算の関係で正規の班にできなかったことから、別班と呼ばれる非公然組織になったとされています。

あら、別班って、そんなにすごい組織なのね。昔は、もっと秘密裏に動いてたでしょう。

本日は、陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」について詳しく解説させて頂きました。

🚩 結論!

💡 「別班」は、陸上自衛隊の秘密情報部隊の通称で、その存在は政府によって公式に否定されている。

💡 政府の否定にも関わらず、別班の実在を示唆する証言や文献は数多く存在する。

💡 ドラマ『VIVANT』の影響で、別班への関心が高まっている。