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朝ドラ『虎に翼』は、戦後の法曹界を舞台に、女性の生きづらさを描いたドラマ?戦後社会のジェンダー問題とは!!?

戦後の激動期を舞台に、女性弁護士を目指す「寅子」の奮闘と、愛と友情、そして社会構造に縛られた「呪い」を解き放つ物語。ジェンダー、戦争、そして現代社会の課題を深く掘り下げ、心に響く感動と希望を届ける時代劇ドラマ!

朝ドラ『虎に翼』は、戦後の法曹界を舞台に、女性の生きづらさを描いたドラマ?戦後社会のジェンダー問題とは!!?

📘 この記事で分かる事!

💡 戦後社会における女性の生きづらさが描かれている

💡 ジェンダー問題や差別、社会の矛盾が浮き彫りにされている

💡 戦争の影響や男性社会における女性の生きづらさがリアルに描かれている

それでは、最初の章から見ていきましょう。

時代の変化と女性の生きづらさ

「虎に翼」はどんな時代背景を描いた物語?

昭和初期の日本

それでは、本章では『虎に翼』の時代背景と、女性の生きづらさについて詳しく解説してまいります。

虎に翼』で新たな朝ドラ現象。「寅子は私」と語りはじめた女性たち(田幸 和歌子)
虎に翼』で新たな朝ドラ現象。「寅子は私」と語りはじめた女性たち(田幸 和歌子)

✅ 「虎に翼」は、女性法律家のさきがけ・三淵嘉子をモデルとした朝ドラで、結婚以外の幸せを求めるヒロイン・寅子の奮闘が描かれている。

✅ 寅子は、結婚を強要される中で、母・はるとの関係を通して女性に対する社会的な制限や偏見に気づき、法律を学ぶことを決意する。

✅ 「虎に翼」は、結婚や出産だけが女性の生き方ではないというメッセージを発信し、女性たちが自身の生き方を自由に選択できる社会への願いを込めている。

さらに読む ⇒現代ビジネス | 講談社 @gendai_biz出典/画像元: https://gendai.media/articles/-/127745

戦争や社会規範といった、当時の女性を取り巻く状況が、寅子の生き方や選択に大きく影響を与えていることがわかりますね。

『虎に翼』は、1929年(昭和4年)の日本で女性専門の法律学校設立を起点に、女性の社会進出夫婦別姓、同性婚、民族差別、トランスジェンダーなど、現代社会の課題を深く掘り下げた物語です。

主人公の寅子は、大学進学という夢を叶え、弁護士を目指しますが、時代背景や周囲の様々な事情によって挫折を味わいます

戦争の影響や、女性に対する社会の偏見、男性の無意識の言動など、女性が直面する困難がリアルに描かれ、視聴者に強い印象を与えました。

特に、女性に対する差別や偏見、男性社会における女性の生きづらさといったテーマは、現代においても重要な課題であり、多くの共感を呼びました。

また、寅子だけでなく、他の女性たちもそれぞれの困難を乗り越えようと奮闘する姿は、視聴者に勇気と希望を与えました。

うんうん、寅子の苦労は、今の時代でも共感できるよね。

ジェンダーと社会の課題

「虎に翼」はどんな点で注目を集めた作品なの?

ジェンダー論を扱った時代劇

では、次の章では、ジェンダーと社会における課題について深掘りしていきます。

虎に翼」が映す社会と変化 ポストフェミニズム時代のヒロイン像は:朝日新聞デジタル

公開日:2024/09/17

虎に翼」が映す社会と変化 ポストフェミニズム時代のヒロイン像は:朝日新聞デジタル

✅ 「虎に翼」は、専門職業の女性、特に法曹界に焦点を当てたドラマであり、法廷ドラマにおける男性性の問題、フェミニズム、そして現代におけるポストフェミニズム的な問題を扱っている。

✅ ドラマは、法曹界に進む女性主人公の成功を描く一方で、ジェンダーの非対称性、仕事と家庭のバランス、ケア労働など、現代の女性が直面する課題も提示している。

✅ 「虎に翼」は、寅子自身の特権性を認識しつつ、女性に対する差別や家父長制を克服していく物語であり、過去から現在に至るまで続くジェンダーの課題を浮き彫りにしている。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASS9B1BRSS9BULLI004M.html

法曹界におけるジェンダーの課題は現代でも依然として残る課題であり、このドラマを通して改めて考えさせられる点が多いと感じます。

『虎に翼』は、時代劇でありながら現代社会の課題を浮き彫りにし、ジェンダーに関する深い考察を促す作品として注目されました。

フェミニズムを力強く肯定する脚本は、多くの視聴者に衝撃を与え、朝ドラという枠を超えた社会的な話題となりました。

昔は、女が弁護士になるなんて、考えられなかったのよ。今の若い子は幸せよね。

轟の告白と愛の形

轟の告白、何に気づかされた?

愛と葛藤の深さ

では、いよいよ3章に入りますが、本章では、轟の告白と愛の形について考えていきましょう。

『虎に翼』轟が初めて語った花岡への愛 ゛言葉の重み゛に感動の声「家族で号泣…」「真骨頂」 – Sirabee

公開日:2024/08/19

『虎に翼』轟が初めて語った花岡への愛 ゛言葉の重み゛に感動の声「家族で号泣…」「真骨頂」 – Sirabee

✅ 轟は寅子に、亡き花岡への思いを語ったことで、視聴者から大きな反響があり、「轟の言葉の重みが違う」「朝から泣ける」などのコメントが寄せられた。

✅ 轟は、花岡への想いに気づくきっかけが、花岡の死とよねからの言葉だったことや、遠藤との関係で法的な保証がないことなどに触れ、心の内を正直に語った。

✅ 轟の言葉は、視聴者にさまざまな気づきを与え、「人生を振り返って幸せだったと思えることの尊さ」「普段の当たり前と思ってる先入観に気づく」などの反響を呼び、多くの人々に深い感銘を与えた。

さらに読む ⇒Sirabee出典/画像元: https://sirabee.com/2024/08/20/20163330810/

轟の告白シーンは、ドラマのクライマックスであり、彼の内面を深く理解する重要なシーンでした。

視聴者もそれぞれの感情を理解し、深く共感したのではないでしょうか。

轟は、花岡への強い愛情を告白し、人生の経験を通して得た学びや、同性の遠藤との関係における葛藤、そして「心から幸せだったと言いたい」という切実な願いを吐露しました。

轟の言葉は視聴者に深い感動を与え、彼の心の奥底にある複雑な感情を理解させました。

特に、轟が花岡への愛情に気づいたきっかけや、遠藤との関係に対する切実な思いは多くの視聴者の共感を呼び、視聴者からは「重みが違う」「家族で号泣」「轟の言葉はセクマイのハートにぶっ刺さる」といったコメントが寄せられました。

轟の独白は、人生の価値観や愛の形について改めて考えさせられるものであり、ドラマ全体のテーマである「家族」や「生き方」をより深く理解させてくれるものでした。

轟の告白、まじ泣いたわ。

男性たちの呪い

「虎に翼」の男性たちはどんな「呪い」を抱えている?

男性らしさの呪い

4章では、男性たちの呪いについて詳しく見ていきましょう。

虎に翼』革新的だった゛男らしさの呪い゛からの解放 花岡と轟の人物造形に込められた思い
虎に翼』革新的だった゛男らしさの呪い゛からの解放 花岡と轟の人物造形に込められた思い

✅ 「虎に翼」は、女性だけでなく、男性にも社会的な「呪い」がかけられていることを描いている。

✅ 花岡は、女性に対してはレディーファーストで接する一方で、男性同士では女性を見下す発言をするなど、男性としての「呪い」に縛られている様子が描かれる。

✅ 花岡は、女性に対する偏見や失礼な言動の裏に、故郷でのプレッシャーや男らしさの呪縛があることを告白し、男性が抱える「呪い」と、それに気付いて弱さを吐露する姿が描かれる。

さらに読む ⇒リアルサウンド|音楽、映画・ドラマ、エンタメ×テック、書籍のカルチャーサイト出典/画像元: https://realsound.jp/movie/2024/09/post-1792209.html

男性もまた、社会的な価値観や期待に縛られていることを、このドラマは明確に描いています。

『虎に翼』では、女性たちの「呪い」だけでなく、男性たちの「呪い」についても深く描かれている。

特に花岡悟(岩田剛典)は、女性に対してはスマートな態度を取りながらも、男性同士で話す際には女性蔑視的な発言をするなど、相反する一面を見せる。

彼の行動の裏には、故郷の佐賀でのプレッシャーや、仲間から「なめられない」ようにする防衛意識、そして女性に対する嫉妬や恐怖心といった複雑な感情が、男性らしさの「呪い」として存在していたのだ。

花岡は、梅子に謝罪する際にその思いを吐露し、男性が抱える「呪い」に気づく場面が印象的だ。

また、轟(戸塚純貴)も、男性の「呪い」から解放されるキャラクターとして描かれている。

男性も、自分の気持ちを素直に表現できる世の中になればいいのにね!

戦争とそれぞれの選択

「虎に翼」で花岡はなぜ亡くなった?

栄養失調

では、最終章となる5章では、戦争とそれぞれの選択について見ていきましょう。

虎に翼の花岡悟(岩田剛典)のモデルは餓死?【かっこいい画像32選】
虎に翼の花岡悟(岩田剛典)のモデルは餓死?【かっこいい画像32選】

✅ ドラマ「虎に翼」の花岡悟のモデルは、戦後食糧難の時代に闇米を拒否し、配給食糧のみを食べて栄養失調で餓死した裁判官の山口良忠であると言われています。

✅ 山口良忠は、法律を守ることを貫き、自身よりも妻と子供に食糧を譲り、餓死に至ったことから、当時の法律や社会状況に対する批判や議論を巻き起こしました。

✅ ドラマでは、花岡悟は山口良忠の生き様を参考に、正義感を持ちながらも周囲との摩擦を起こし、葛藤する複雑なキャラクターとして描かれています。

さらに読む ⇒るるプレス出典/画像元: https://loulou-blog.com/hanaoka/

戦争が人々に与える影響は計り知れないものであり、このドラマは、それを深く考えさせられる物語です。

『虎に翼』第51話では、判事として食糧管理法を担当していた花岡(岩田剛典)が闇市の食べ物を拒否し、栄養失調で亡くなったことが描かれ、その死は大きな衝撃を与えました。

花岡は法曹界への進出を目指す女子生徒たちを尊敬しながらも脅威を感じ、寅子(伊藤沙莉)を愛しながらも自分に尽くす妻を求めるなど、理想と現実のギャップに苦しんでいました。

梅子(平岩紙)の「゛本当の自分゛があるなら、大切にして」という言葉に励まされ、花岡は戦後、人としての正しさか司法としての正しさか葛藤し、後者を選びました。

轟(戸塚純貴)は戦地から帰還し、花岡の死を知り悲しみます。

よね(土居志央梨)は轟に花岡への想いを問いますが、轟は「よく分からない」と答えます。

轟が花岡に抱いていた感情は、恋か友情か明確ではありませんが、彼が花岡を大切に思っていたことは事実です。

物語は、戦争によって多くの命が失われ、花岡もその犠牲者となったことを示唆し日本国憲法第14条を前にしたよねの「これは自分たちの手で手に入れたかったものだ。

戦争なんかのおかげじゃなく」という言葉は、戦争を肯定しない制作側の意図を明確に示しています。

よねは轟と協力して、法律で人々を救う道を探します。

一方、寅子は花岡との思い出の詰まったベンチで泣きながらお弁当を食べ、花岡の「それでいい」という笑顔を思い浮かべ、遺された者たちはそれぞれの方法で生きていくことを決意します。

第102話では、轟太一が自身の過去と花岡悟への想いを寅子に告白するシーンが描かれました。

轟は子供の頃から「男らしさ」にこだわり、型にはまることで男性であることを実感したいと願っていました。

花岡との出会いをきっかけに弁護士を目指し、花岡の喜ぶ顔が見たくて明律大に進学したと明かしました。

轟は花岡の死後、山田よねとの再会で自身の気持ちに気づき、時雄との交際を始めたものの、結婚に疑問を抱いています。

轟は寅子に「人生を振り返った時、心から幸せだったと言いたい」と訴え、自身の複雑な心情を吐露しました。

この告白により、轟の過去と現在、そして未来への想いが明らかになり、視聴者からは「俺たちの轟」というワードがトレンド入りするなど、大きな反響を呼びました。

轟の葛藤や心の奥底にある思いは、物語に深みを与え、視聴者の心を強く揺さぶるものでした。

戦争は、人をダメにするのよ。花岡みたいに。

『虎に翼』は、戦後の社会状況やジェンダー問題、人々の生き様などを丁寧に描写した作品でした。

🚩 結論!

💡 戦後の混乱と生きづらさを背景に、女性の社会進出を描いたドラマ

💡 ジェンダー問題や社会の矛盾、戦争の悲惨さを浮き彫りにした

💡 愛の形や人生の価値観、そして生きることの大切さを考えさせてくれる作品