源氏物語のヒロイン『紫の上』はどんな女性だったの?光源氏との愛と悲劇とは!?
💡 紫の上は、光源氏の愛人として14歳で結婚した。
💡 紫の上は、光源氏の浮気や女三宮との結婚に悩み続けた。
💡 紫の上は、37歳で亡くなった。
それでは、第一章、若紫との出会いからお話していきましょう。
若紫との出会い
若紫は、光源氏にとって特別な存在だったんですね。
公開日:2024/01/30
✅ この記事は、源氏物語のヒロインである紫の上の魅力について、若紫(幼少期の紫の上)の登場から光源氏との出会い、そして二条院での日々について解説しています。
✅ 若紫は、光源氏が恋焦がれていた藤壺にそっくりな容姿で、幼い頃から光源氏の関心を集めていました。
✅ 光源氏は若紫を自分の手で育てたいと強く願い、亡き尼君の遺志を継いで若紫を引き取り、二条院で愛情深く育てました。若紫は光源氏との関わりの中で成長し、美しく聡明な女性へと成長していきます。
さらに読む ⇒1万年堂出版 | 千年も万年も読みつがれる書籍を出典/画像元: https://www.10000nen.com/media/53622/幼い頃の紫の上、若紫の姿は、光源氏にとって忘れられないものだったでしょうね。
紫の上は、幼少期は若紫と呼ばれ、藤壺の姪という血縁関係から、容姿が藤壺に似ていたことから注目を集めていました。
10歳ほどの若紫は、白い衣に山吹色の着物を着て、走り回る姿が光源氏に鮮烈な印象を与え、藤壺への想いを再び燃え上がらせました。
若紫は、亡き母の代わりに尼君に育てられていましたが、光源氏は若紫を自分の手で育て、将来は妻にしたいと強く願っていました。
若紫は幼いながら光源氏に特別な感情を抱き、彼のことを「お父さまより立派な方だわ」と語り、人形遊びの際には「源氏の君」の人形を作って大切に扱っていました。
光源氏は尼君の死後、若紫を引き取り、自身の邸宅である二条院で育て始めます。
二条院での生活を通して、若紫は光源氏に懐き、父娘のように温かい愛情が芽生えていきます。
光源氏は若紫の才能に感心し、琴の演奏や様々な教養を教え、若紫は美しく成長していきます。
え、めっちゃ切ないやん…光源氏ってホンマにええ男なんかな?
光源氏との愛と不安
光源氏と紫の上が、どんな愛を育んできたのか、興味深いですね。
✅ 紫の上は、光源氏の最愛の妻であり、容姿、性格ともに申し分ない人物として描かれています。
✅ 彼女は藤壺の宮の姪であり、容姿や性格が藤壺の宮に似ていたことから光源氏から愛され、生涯を共にします。
✅ しかし、光源氏の浮気癖に悩まされ、特に明石の君への嫉妬心は強く、明石の君との関係に苦悩しますが、最終的には明石の君と友情を築き、光源氏の娘である明石の姫君を養育するなど、優しく穏やかな性格で光源氏を支え続けます。
さらに読む ⇒源氏びより | 〜源氏物語をどこよりも詳しくやさしく解説〜出典/画像元: https://ryoutei-senryu.jp/lady-murasaki/光源氏の浮気癖は、紫の上にとって辛いものだったでしょう。
光源氏は、紫の上を深く愛し、彼女との穏やかな日々を送っていました。
しかし、紫の上は、光源氏が他の女性と関係を持つ度に、不安と寂しさを感じます。
特に、女三宮を正妻として迎えることになった際には、紫の上は自分の穏やかな生活が奪われるのではないかと強い不安を感じます。
光源氏が明石の姫君を自身の養女として迎え、その母親である明石の君を宮中へ伴うことに、紫の上は複雑な思いを抱きます。
光源氏は明石での過去の思い出を紫の上に語るなど、二人の間にはすれ違いが続いていました。
うっわ、めんどくさい男やな〜。女三宮とか明石の君とか、他にいっぱいおるんかーい!
孤独と苦悩
紫の上は、光源氏から多くの愛情を受けていた一方で、孤独も感じていたんですね。
✅ 紫の上は『源氏物語』の主要登場人物であり、光源氏の妻の一人で、容姿、知性、性格、才芸において理想的な女性として描かれています。彼女は当初「紫の君」と呼ばれていましたが、光源氏の妻となって「紫の上」と呼ばれるようになりました。
✅ 紫の上は藤壺の姪であり、幼少期は「若紫」と呼ばれていました。光源氏は若紫の美しさに魅了され、周囲に彼女の素性を隠しながら理想の女性として育てます。葵の上の死後、紫の上は光源氏の正妻のように扱われ、常に彼の傍らにいました。
✅ 紫の上は子供を産めなかったため、光源氏は明石の君との間に生まれた娘を紫の上の養女とし、将来の后候補として育てさせました。晩年には出家したいと願っていましたが、叶うことなく37歳で亡くなりました。紫の上の死後、光源氏は彼女の隠された苦悩と孤独を痛感し、彼女を偲び続けたことが『幻』巻に綴られています。
さらに読む ⇒Wikiwand出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E7%B4%AB%E3%81%AE%E4%B8%8A紫の上が、出家したいと願っていたのは、光源氏との関係に疲れ果てていたからでしょうか。
紫の上は、光源氏の愛人として14歳で結婚し、夫の愛情にすがるように生きてきました。
30代後半になった彼女は、光源氏の言葉に孤独を感じ、過去の苦悩を振り返ります。
幼い頃に両親と死別し、継母に虐げられた彼女は、光源氏に引き取られましたが、結婚は強要されたものでした。
光源氏の浮気や女三の宮との結婚など、紫の上は心の傷を負い続け、出家を願い出ますが、光源氏は許しません。
えー、おばあちゃん、まだ生きてるん?びっくりしたわ!
病床の紫の上
紫の上が病に倒れてしまったのは、悲しいですね。
✅ 源氏は紫の上を失い、深い悲しみに暮れ、出家を決意できずにいる。
✅ 源氏は紫の上の遺言を守り、明石の君の願いもあり、孫が成人するまで世俗の責任を負うことを決意する。
✅ 一年が過ぎ、源氏は紫の上への未練を断ち切るべく、身の回りの整理をし、出家に向けて準備を進め、法要を執り行い、ついに公の場に姿を現す。
さらに読む ⇒3分で読む源氏物語/紫式部が描く光源氏の生涯のあらすじ&続編出典/画像元: http://genji.choice8989.info/main/maboroshi.html光源氏は、紫の上を失ったことで、深い悲しみと後悔にさいなまれたのでしょう。
紫の上は、出家への思いを叶えることなく、病に倒れてしまいます。
紫の上は、孫の匂の宮の成長を見届けたいという願いを抱きながらも、衰弱は進み、意識を失うこともありました。
明石の中宮が紫の上の元を訪れ、二人は過去の思い出話に花を咲かせます。
紫の上は匂の宮に、自分が亡くなっても思い出してくれるかと尋ね、匂の宮は「大好きだ」と答えます。
そして、紫の上は匂の宮に、大人になったらここで暮らして、春には紅梅や桜をめで、仏様に供えなさいと告げます。
その後、紫の上の容態は悪化し、明石の中宮は、宮中から頻繁に帰還を促されますが、紫の上のそばを離れませんでした。
えー、まじかー。なんで紫の上は死ななあかんかったん?
紫の上は、光源氏の愛と孤独の中で、短いながらも波乱に満ちた人生を送りました。
💡 紫の上は、光源氏の愛人として結婚し、夫の愛情にすがるように生きてきた。
💡 紫の上は、光源氏の浮気や他の女性との結婚などに悩み、孤独を感じていた。
💡 紫の上は、出家したいと願うも、叶うことなく37歳で亡くなった。