丸山圭子「どうぞこのまま」考察:時代を彩った名曲の秘密とは?丸山圭子「どうぞこのまま」:歌詞に込められた想いと楽曲制作の裏側
1970年代、ニューミュージック全盛期。丸山圭子の名曲「どうぞこのまま」は、都会的な男女の刹那的な恋愛模様を描き出す。学生運動の挫折、退廃的な空気が漂う時代、二人の出会いは束の間の安らぎ。楽曲制作秘話、35テイクを重ねた歌入れ、ボサノバ調という挑戦…丸山圭子の揺るぎない思いが詰まった、時代を超えて心に響く名曲の誕生秘話。
💡 丸山圭子の「どうぞこのまま」は、1976年にリリースされ、女性シンガーソングライターの台頭を印象付けた。
💡 都会的なサウンドとボサノバ調の組み合わせが特徴で、20代女性のアンニュイなムードを表現した。
💡 歌詞に込められた、過ぎ去る時間への諦念と、刹那的な感情を抱える男女の心の機微を描いている。
それでは、丸山圭子の名曲「どうぞこのまま」の世界へ。
この曲がどのように生まれ、時代を超えて愛されるようになったのか、その秘密に迫っていきましょう。
雨降る日の出会いと時代の空気
丸山圭子の「どうぞこのまま」は何を描いた?
都会的男女の刹那的な恋愛模様。
1970年代後半、ニューミュージックが隆盛を極める時代。
「どうぞこのまま」は、時代の空気と出会いを描いた曲として誕生しました。
まずは、その背景を見ていきましょう。

✅ 1976年7月5日に発売された丸山圭子の「どうぞこのまま」が大ヒットし、ニュー・ミュージック隆盛の中、女性シンガーソングライターの台頭を印象付けた。
✅ 「どうぞこのまま」はボサノバ調で、同時期に流行したボサノバと女性シンガーの組み合わせは、20代女性のシックでアンニュイなムードを表現した。
✅ 丸山圭子はキングレコードに移籍し、アルバム『黄昏めもりい』をリリース。「どうぞこのまま」はその中の1曲で、山下達郎や大貫妙子らがコーラスで参加し、都会的なサウンドも特徴的だった。
さらに読む ⇒ニッポン放送 NEWS ONLINE出典/画像元: https://news.1242.com/article/179003「どうぞこのまま」は、当時流行していたボサノバを取り入れ、都会的なサウンドで表現された楽曲でした。
山下達郎さんや大貫妙子さんのコーラスも印象的ですね。
1970年代後半、ニューミュージックが隆盛を極める時代。
「どうぞこのまま」は、丸山圭子のアルバム「黄昏めもりい」(1976年)に収められ大ヒットを記録した。
この曲は、都会的な男女の恋愛模様を、喪失感と憂鬱を象徴する雨降る日の情景から描き出す。
かつて学生運動に身を投じ、目的を失った男性と、裕福な家庭に育ちながらも退廃的な気分を抱える女性。
二人の出会いは、社会の変遷の中で揺れ動く人々の心の隙間を埋めるような、刹那的な関係の始まりを予感させる。
えー、この曲、なんかおしゃれやな! 時代背景とか知らんけど、雰囲気めっちゃ好きやわ! え、山下達郎も参加しとったん? マジかー!
学生運動の終焉と男性の喪失
学生運動後、男性は何を失い、女性は何を求めた?
男性は目的、女性は安らぎを失った。
学生運動という大きな時代のうねりの中で、目的を失った男性と、それに寄り添う女性。
二人の関係性を通して、歌詞は深い問いかけをしています。
その心情に迫ります。

✅ 吉田篤弘さんの著書「中庭のオレンジ」と「月とコーヒー」を紹介している。
✅ 物語の終わりから自分で想像する楽しみを知り、自由に本を楽しむきっかけになった。
✅ おすすめの文房具や本の紹介、勉強や手帳術についても発信している。
さらに読む ⇒Lemon8 - Fresh discoveries every day出典/画像元: https://www.lemon8-app.com/@yuki.journaldays/7384028617397076486?region=jp学生運動の挫折、虚無感、そして刹那的な関係… 歌詞は、社会の変化の中で揺れ動く人々の心の隙間を表現しています。
切ないですね。
男性は、学生運動の挫折により燃え尽き症候群のような状態に陥っていた。
その目的を失い、虚無感の中で日々を送る。
一方、女性は、男性の熱意に惹かれ、一時的な安らぎを求める。
しかし、学生運動の終焉と共に、二人の関係性もまた、意味を失っていく。
それでも、彼女は「どうぞこのまま」と歌う。
いやー、なんか難しい話になってきたっすね。でも、そういう過去があったからこそ、今のこの曲の良さがあるんすかね? 俺も頑張ろっと!
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丸山圭子の名曲「どうぞこのまま」誕生秘話! 異色ボサノバへの挑戦、35テイクの歌入れ… 時代を超え、心に響く名曲の裏側を紐解く。