【江戸時代】江戸時代の"町娘"の着物について知ろう！！！？

江戸時代の着物のスタイルはさまざまに変化しました。

帯の結び方も前で結ぶ時代があったり、着物のスタイルも変化していきました。

このイベントでは、江戸着物のスタイル変化の歴史を学ぶことができます。

また、実際にその着物を着た女性たちが舞台を練り歩き、参加者の隣に座ることもあります。

このイベントは、江戸の女性たちの自由な発想や色使いに触れ、着物を好きになり、日本の美意識に誇りを持つことを目指しています。

江戸着物のパーツや色には、時代や意味があります。

また、江戸着物のレクチャーを担当するのは、道明三保子先生であり、道明は江戸時代から続く和装小物の老舗です。

当日は、江戸着物で舞台を歩くのは、“自分結い大江戸和髪隊 和髪研究会”の皆さんであり、江戸の女たちの髪型を再現し、江戸着物をまとい、舞台に登場します。

江戸時代には、女性の髪飾りであるかんざしや櫛、髷の装飾品である笄、そして日常的に使用される袋物など、多彩な装飾品が人気でした。

かんざしは楕円形や細身など様々な形があり、象牙やべっ甲、珊瑚、金、銀などの素材が用いられました。

櫛は木製の黄楊や象牙、べっ甲などが流行し、安価な素材で作られたべっ甲風の櫛も作られました。

笄は髷の外にはみ出す部分があり、髷を作るための実用品としても使用されました。

袋物は煙草入れや紙入れ、守り袋など様々な種類があり、武士や町人の間で広く愛用されました。

日本の伝統的な衣服である着物には、さまざまな種類があります。

その中でも格の高い着物として知られるのは、打掛と黒留袖です。

打掛は、室町時代から始まり、江戸時代には正式な礼服として認識されるようになりました。

現代では、和装の結婚式の花嫁衣装として人気があります。

黒留袖は、若い女性が着ていた振袖を結婚後に袖を短く仕立て直したもので、芸者が着ることで人気を博しました。

現代では、ミセスの最も格式の高い第一礼装として特別な場面で着用されています。

貴族や武士などの上層階級では、「小袖」を下着として着ていました。

現在の着物の原型となるのが、「小袖」です。

一方、庶民は17世紀に木綿が普及するまで、主に麻でつくられた衣服を着ていました。

室町時代になると、武家が「小袖」を表着として着るようになりました。

この頃から、「着物」という言葉が使われ始めます。

その後、染める技術が発達して、着物そのものが美術工芸として価値を高めていくようになりました。

江戸時代のファッションは、見た目重視の優美な衣装が流行し、中流以下の庶民がファッションリーダーとなりました。

袂を長くさいた振袖や重ね着が人気であり、袖の長さは時代の経過と共に長くなりました。

また、寛政・天保の改革によって贅沢品への規制が厳しくなりましたが、地味な縞模様や小紋が普及し、質素な衣服を着ながらもオシャレを楽しむ新しい美意識が生まれました。

公家の男性は礼服や束帯を着用し、女性は唐衣裳装束や小袿装束を着用していました。

左右の袋は紐か鎖でつなぎ、首からかけられるようになっていました。

主に、懐紙や手ぬぐい、煙草道具なども入れており、忘れ物を恥じる武士が多用していたと言われています。

箱迫（はこせこ）箱のような形をした袋で、武家や裕福な町人が、儀式や年中行事の際に使用していた装飾品です。

懐紙や櫛・鏡などを収納していました。

印籠小さな容器を3段ほど重ねて紐でつなぎ、紐の先に留め具（根付）を付けた装飾品です。

用途は薬入れで、主に武士が使用していました。

「蒔絵」や「螺鈿」（らでん）など趣向を凝らした品が作られており、服装の規制が厳しかった江戸時代に、オシャレや個性をアピールする方法のひとつとして普及しました。

根付印籠の留め具として使用された、提げ紐です。

大きさは1㎝から数㎝程度で、印籠と同様に、オシャレやオリジナリティを表現するグッズとして流行。

人物や動物をかたどったデザインが流通し、素材には木材や象牙などが使用されました。

江戸時代の甲冑（鎧兜）江戸時代は「天下泰平の世」と言われていますが、甲冑（鎧兜）の出番がなくなったわけではありません。

初期には実戦に用いられ、その後は美術品や防具として新しい価値が見出されました。

江戸時代の甲冑（鎧兜）の役割と特徴越中具足江戸時代における甲冑（鎧兜）は、主に戦闘服としての役割を果たしていました。

1637年（寛永14年）の「島原の乱」では、福岡藩の「黒田忠之」（くろだただゆき）といった武将が甲冑（鎧兜）を着用して出陣したと伝えられています。

その後は、戦闘服としての役割は薄れ、美術品や防具としての需要が増えていきました。

美術品としての甲冑（鎧兜）は「飾り甲冑（鎧兜）」とも呼ばれ、各藩に所属していた甲冑師によって新たな甲冑（鎧兜）が制作されたり、軍学者による改良などが行なわれたりしました。

江戸時代中期になると、甲冑（鎧兜）は「武家の家柄」を表す象徴的な存在になります。

デザインも「実用性」より「様式美」が優先され、当世具足が使用される前の「大鎧」や「胴丸」といった「復古調の甲冑（鎧兜）」が好まれるようになりました。

その一方、藩がオリジナルで制作する当世具足も登場します。

代表的な物としては、仙台藩で作られた「雪の下胴具足」や細川家で着用された「越中具足」があります。

防具としては軽量化され、下級武士や足軽などに着用されるようになります。

引き振袖は、西洋のウエディングドレスに相当する婚礼衣装で、元々は武家の婚礼衣装で、黒色の引き振袖は上流階級の象徴でした。

現代では、さまざまな色や着こなしができる婚礼衣装として親しまれています。

特徴は、長い裾と長い袖、また本金箔やラメなどにより豪華絢爛な絵柄が描かれている着物です。

裾を引きずって着るため、まるでハリウッドセレブがイブニングドレス姿でレッドカーペットを歩くように、優雅で美しい着姿です。