【デジモン】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の評価と魅力を徹底解説！...？

デジモン映画は大絶賛されており、観客が涙を流す姿が見受けられるほど感動的な作品である。

バトルやコメディ、デジモンたちの可愛らしい描写などもあり、それらが繋がった時の衝撃が特徴である。

また、作品はデジモンを愛する理由やデジモンの意味についても考えさせられる内容となっている。

細田守との向き合い方も評価軸の一つであり、デジモン映画は彼の演出が強く感じられる作品となっている。

太一とヤマトは、進化を選択し、自分たちが生きていくために進み続けることを選択する。

彼らの選択は、パートナーとの別れという痛みを伴うものであり、彼らにとっては人生最大の痛みとなる。

しかし、彼らは誰かを守るため、救うために進化を選び、その選択によって彼らは美しい存在となる。

この選択は私たちの現状にも突き刺さり、彼らは特別な勇者であることを示している。

『デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION』の冒頭10分は、カッコ良くてわかりやすい映像と、デジモンの進化とバトルを魅せる。

しかし、オープニング明けに見えた景色は、主人公の太一が迷いと苦しみを抱えている姿であり、物語の残酷さを感じさせる。

この作品は、かつての憧れと希望を抱いていた「選ばれし子どもたち」の物語を描いており、視聴者は彼らと一緒に戦っているような気持ちで見ていたが、現実とのギャップを感じることになる。

私たちはただの傍観者であり、特別なパートナーを持つ勇者ではないことを認識する。

この作品は、私たちが現実の社会で精神をすり減らしながら過ごしてきた日々を反映しており、特別視と線引きの存在を問いかけている。

この世界では、進み続け、勝利し、一皮むけて大成することこそが、何よりも素晴らしいことなのだ。

単純に展開の盛り上がりにも直結するし、子供向けアニメの要素としてわかりやすいから採用されている方程式かもしれない。

太一とアグモンは、ヤマトとガブモンは、進化し続けることこそが絶対正義の世界に生きている。

太一とヤマトは仲間たちを救うためにアグモン・ガブモンとの別れを恐れず戦うことを決意する。

メノアは成長を妨げる存在として敵に配置されており、彼女がデジモンが消えることを受け入れる道を選んだことが示されている。

しかし、太一とヤマトは成長や進化を恐れずに立ち向かい、デジモンと再会する方法を模索する。

この物語は進化と成長の物語であり、続編としても完璧な作品であると評価されている。

この物語は、一度「選ばれた自分たちだから」と腹を括った道ではあったけど、ずっとこのままこのために生きていくわけではないと、太一たちがその役目から降りる物語でもあった。

彼らに特別な勇者様像を望むのは、私たちのエゴなのだ。

私たちも、彼らも、これからは「無限大な夢のあとの何もない世の中」で、「進化」しなくてはならない。

残酷な話だけど。

ラスエボ、私たちがあの夏の冒険を夢見てから20年経った今、この残酷な物語を描き切ってくれて本当にありがとう。

「選ばれし子どもたち」という、一種呪いのような肩書きと、それに伴う宿命を背負わされた彼らが、あの残酷で美しい0と1の狭間で進み続ける物語。

特別な「選ばれし子どもたち」は、大人になってしまう。

彼らは特別なパートナーとの別れを経験し、特別な勇者である彼らも大人になってしまう。

彼らの冒険に憧れてきた私たちは、彼らと同じように「無限大な夢のあとの何もない世の中」を生きていく彼らを観ることになる。

デジモンは「進化」の物語であり、特別な勇者たちはパートナーとの絆を通じて強く「進化」する。