【ロシア】ロシアの"隕石"クレーターに「数兆カラットのダイヤモンド」

ジュエリーコンシェルジュ原田が世界のジュエリー業界の動向についてご紹介する。

先週から今週にかけて、ネット上に「ロシア超大型ダイヤモンド鉱山公開　世界3000年分のニーズを満足」「ロシアの隕石落下跡地に3000年分のダイヤモンド」というタイトルのニュースが掲載された。

ロシアは1970年代に発見していたダイヤモンド鉱脈を公表したという。

科学者が発見したポピガイと呼ばれる隕石クレーターには、ダイヤモンドの埋蔵量が全世界総量の10倍に相当するという驚くべき事実が明らかになりました。

このクレーターはすでに3500万年以上の歴史を持ち、ロシアがこの発見を隠していたのは、ダイヤモンドの価格が暴落して自国のダイヤモンド業の利益を損なわないようにするためだと指摘されています。

シベリアにあるポピガイ・クレーターは、直径約100kmの大きさを持ち、約3,570万年前に小惑星の衝突によって形成されました。

この衝突により、世界の市場に今後3,000年間にわたってダイヤモンドを供給できるほどの大量の「衝突ダイヤモンド」が形成されました。

ロシア政府は2012年にこの事実を公表しました。

ロシアは2012年に、東シベリアに直径100km以上の隕石クレーター内に大規模なダイヤモンド鉱脈が存在することを公表しました。

この鉱脈は数億カラットの埋蔵量を持っており、ロシア産ダイヤモンドに関する疑惑を引き起こしました。

ロシア産のダイヤには合成には見られない特徴が認められるという疑惑がありますが、一件落着していません。

一般的な天然ダイヤは何万年もかけて生成されるのに対し、衝突ダイヤは隕石の衝突によって一瞬で生成されます。

そのため、衝突ダイヤは時間的に見れば合成ダイヤに近い生成過程を持っています。

ロシア政府が長い間秘密にしていたダイヤモンド鉱山の存在を明らかにした理由は、当時のダイヤモンド業界の制限やダイヤモンド市場の価格への影響を懸念していたためです。

ロシア政府は他の鉱山でダイヤモンドを採掘しており、この大量のダイヤモンドの存在を公表することで市場価格が下がり、経済的な利益が得られなくなる可能性があったため、秘密にしていました。

ロシアが急に「3000年の需要を満たすダイヤ」と言い出した理由について、宝石業界では早くから疑念を抱いていた。

ロシアの合成ダイヤ製造疑惑が浮上しており、過去にもロシアのダイヤが合成でないかと噂になったことがある。