バルトリン腺嚢胞の治し方と予防法｜痛みを和らげる対処法も紹介

バルトリン腺嚢胞は、女性の外陰部に存在するバルトリン腺の出口部分が閉塞され、腺から分泌された液体が貯留し袋状に腫れる状態を指します。

初期段階では自覚症状がなく、徐々に増大してくると腫れを自覚することが多いです。

細菌感染が生じると、内部に膿瘍が形成され、炎症とともに非常に強い痛みが生じます。

他の類似疾患には外陰部良性腫瘍、腟壁嚢腫、外陰悪性腫瘍などがあります。

バルトリン腺膿瘍は、左右どちらかに発生し、両側に同時にみられることはまれです。

治療せずに進行すると、歩行が困難な程の痛みとなり、腫れによる圧迫によって排尿・排便障害をきたすこともあります。

性交渉の際に痛みを感じ、気付くケースもあるようです。

検査・診断診断をするために必要な特別な検査はなく、内診台による診察（視診、触診）のみで診断されることがほとんどです。

治療の際に採取できるバルトリン腺膿瘍の内容液を、細菌培養検査に摘出し、原因菌の推定や有効な抗生物質の判定を行う場合があります。

これは、特に再発を繰り返すケースで重要な検査となります。

治療バルトリン腺嚢胞のみで、大きさが小さく、無症状であれば経過観察となることもありますが、痛みなどの症状がある場合には治療が必要になります。

炎症が比較的軽い場合には、推定される原因菌に有効な抗生物質を投与します。

バルトリン腺嚢胞摘出術は、再発を繰り返す場合に実施される根治的な治療法であり、局所麻酔ではなく一般的には入院し手術室で行われる。

手術には出血や血腫などの合併症に注意が必要であり、急性炎症の場合は抗生物質での治療を先に行い、炎症を落ち着かせてから手術を予定することがある。

バルトリン腺嚢胞は無痛性で、経過観察でよいが、腺膿瘍は痛みや圧痛を伴い、抗生剤や手術が必要。

治療法として抗生剤投与、穿刺・吸引、切開・排膿、造袋（開窓）術がある。

バルトリン腺嚢胞は一度形成されると再発しやすい特徴があります。

一般の方よりも再発率が高く、大腸菌、ブドウ球菌、淋菌などの細菌による二次感染が膿瘍化することがあります。

近年では感染原因としてクラミジア感染も報告されており、症状が軽症な場合には無症状のこともあります。

バルトリン腺膿瘍の治療には、抗生物質の投与や外科的処置が必要であり、症状の重さに応じて適切な治療法を選択する必要があります。

痛みが強い場合には穿刺や切開術、開窓術が行われ、膿瘍を取り除くことが可能ですが、再発の可能性もあるため注意が必要です。

バルトリン腺炎は、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌などの一般的な菌による混合感染が原因となります。

症状としては、バルトリン腺開口部を中心に赤く腫れ、痛みが生じます。

具体的には、バルトリン腺嚢胞性交時には透明なバルトリン液がたまり、痛みはほとんどなく違和感のみがあります。

バルトリン腺炎では患部が赤く腫れて炎症を起こし、痛みが出てきます。

そして、バルトリン腺膿瘍ではバルトリン腺炎がさらに進行し、患部に膿がたまった状態となります。

痛みが強く、座ることが困難になることもあります。

外陰部にしこりができて痛いという症状がある場合、バルトリン腺膿瘍が考えられます。

バルトリン腺は外陰部皮下にあり、透明の粘液を分泌し、外陰部を潤す役目があります。

炎症などで腺の入り口が閉鎖すると、腺からの分泌液が溜まり嚢胞を形成し、バルトリン腺嚢胞を形成します。

嚢胞に感染するとバルトリン腺膿瘍となります。

バルトリン腺膿瘍の原因菌は性行為感染症以外の菌も原因となる。