静岡のブレケル緑茶：熟練の職人が品種の個性を引き出す新時代の日本茶

日本茶の魅力を世界に広めるブレケルさん。

彼女が愛用する急須は常滑焼の名工・磯部輝之作で、炻器の急須はお茶の渋みや苦みを吸着してくれるため、まろやかな味わいになるという。

さらに、ブレケルさんは外国人として初めて「日本茶手揉み教師補」の資格を取得し、手揉み茶の技術について語っている。

手揉み茶は、茶葉を揉む作業をすべて手作業で行ってつくるお茶であり、繊細な感覚とクラフトマンシップが必要とされる。

茶葉の揉み方は、摘んだタイミングや気温・湿度などによって調整し、最後のステップ「こくり」が特に難しい。

手揉み茶を急須に入れて湯を注ぐと、茶葉が開いた時、茶畑で摘んだばかりの姿に戻っていることに気が付き、ゆったりとした気持ちになる。

日本茶は味や香りだけでなく、淹れ方もユニーク。

急須に茶葉を入れて湯を注ぎ、湯呑みに注いで味わう時間をもつと、ストレスをシャットアウトして精神を整えることができます。

日本茶の魅力を発信することは仕事を超えたライフワークであり、自身のブランド「SENCHAISM」では、品種の個性を打ち出したシングルオリジンの日本茶を扱っている。

日本茶の品種の中には桜餅のような香りがする品種もあれば、花を思わせる香りの品種もあり、多様性に富んだ味わいを紹介するためにシングルオリジンの煎茶だけを扱っている。