バルサビアの心臓とカントレル症候群：症状や手術の現在は？

ロシア出身のバルサビアちゃんは肺動脈が高血圧で手術が必要ですが、資金不足と寒い気候による症状悪化で手術を受けられず、アメリカで募金活動中。

カントレル五徴症候群について他の患者や手術例も気になる。

バルサビアちゃんは今後手術を受ける予定で、その手術を受ける可能性のある病院が日本の静岡県立こども病院であることが明らかになりました。

静岡県立こども病院は世界的に見てもカントレル症候群の手術に成功した唯一の病院であり、２０１５年には世界で初めて手術に成功した実績を持っています。

この病院で手術を受けたリー・ウェン・ウィーさんも成功した例の一つです。

バルサビアちゃんも同じような年齢になったら、この病院で手術を受ける可能性があるとされています。

バルサビアちゃんは先天性奇形のカントレル五徴症により、心臓が飛び出した状態で生まれた。

この稀な病気は１００万人に５人ほどが発症し、歩行が困難になるケースもある。

胸骨と横隔膜の一部が欠落し、心臓が薄い皮膚一枚を通して鼓動している。

８歳になった現在も生きており、医師の予想に反して生き延びている。

バルサビアちゃんは、心臓を肋骨の中に収め、人工的な胸骨を作る手術が予定されていたが、血圧が低く成長中のため手術は行われなかった。

医師からは温かい気候の土地での生活を勧められ、フロリダに移住。

バルサビアちゃんは制限された生活を送りながらも学校に通い、2015年には静岡県立こども病院で重症の『カントレル症候群』の手術に成功した。