透明なゆりかごの感動的なあらすじと魅力を解説！原作漫画との比較も

ドラマのヒロイン「青田アオイ」は産婦人科での体験を通じて、命の意味について問いかけます。

日本の死亡原因統計において、アウス(人工妊娠中絶)が上位に位置する現実を提示し、生まれる命と失われる命の対比を描き出します。

沖田さんは物語を通じて、美化せずに現実を描き、命について考える余白を与えます。

1997年、高校3年生の沖田×華さんは母親の勧めで産婦人科でアルバイトを始める。

准看護師の資格がないため雑用と介助を行うが、アウス＝人工妊娠中絶の作業にも携わる。

また、野良妊婦の赤ちゃんの世話をする中で命の儚さを実感する。

NHKドラマ10で話題になった「透明なゆりかご」の原作漫画である沖田×華さんの作品について紹介します。

沖田×華さんは高校の看護科に進学し、産婦人科でアルバイトをしていた経験が作品の元になっています。

漫画は講談社の漫画雑誌KissPLUSで連載が開始され、作者自身の実体験や知人の体験を元に描かれています。

また、沖田×華さんの作品はノンフィクションが多く、幼少時から学生時代までの体験を描いた作品が多いです。

ペンネームの由来やドラマ化についても紹介します。

「透明なゆりかご」という漫画は、作者の沖田×華さんが高校の准看護科在籍中に産婦人科病院でのアルバイトを経験して描かれた作品で、全9巻に渡るストーリーには望まない妊娠や中絶、性的虐待、不妊治療、病気を抱えた妊婦さん、高齢出産などさまざまなエピソードが含まれています。

2018年にはドラマ化され、漫画賞も受賞し、一話完結なのでどの巻から読んでも楽しめますが、今回は印象深いお話が掲載されている第4巻に焦点を当てます。

辻村灯里とその夫拓郎は、我が子に障害があるとわかった上で産むことを決意しました。

大学病院での治療を受けやすくする為に引っ越しをしようとしていましたが、灯里は治療を進んでする事が果たして我が子の為なのかと悩み出します。

その理由は灯里の母が、灯里が幼い頃無菌室にいて、それ以降病院が怖い場所という記憶があるからです。

夫婦は我が子が産まれたら大学病院へ運ぶのではなく、由比産婦人科で過ごしたいと提案し、望月を初めとする看護師たちに交渉します。

そして望月たちはそれを受け入れる事を決めます。

無事に元気に産まれた赤ちゃんは智哉と名付けられました。

母乳もたくさん飲んでくれましたが、心臓への負担を考えて沐浴は出来ませんでした。

由比産婦人科を紹介してくれた拓郎の後輩の町田陽介も娘の美月を連れて来てくれました。

由比に美月とともに時を過ごせて幸せです。

と伝えて陽介は帰りました。

美月の1歳の誕生日がもうすぐ迫っています。