6億年前の地球―全球凍結の謎に迫る

地球がスノーボールアースだったことを示す地質学的な証拠が見つかりました。

6億年前の大氷河時代には赤道直下の大地も氷に覆われていたことが判明しました。

この証拠は当初信じがたいものとされましたが、後にそのデータが正しいことが証明されました。

スノーボールアース仮説は、地球上の水が一度も途絶えず存在し続けていたことから支持されています。

地球が全球凍結した状態でも、火山活動から生じる二酸化炭素による温室効果が働き、氷が溶ける可能性があるためです。

この仮説は、現在では多くの科学者によって支持され、実際に起こった出来事として認識されています。

スノーボールアース・イベントでの生物の生存方法はまだ解明されていません。

科学者たちはさまざまな仮説を唱えていますが、その真相は未だに明らかになっていません。

スノーボールアース・イベントの影響は、酸素濃度の急上昇と生命の進化に関連しています。

22億年前と6億年前のイベント直後に酸素濃度が急激に上昇し、真核生物や多細胞生物の出現につながった可能性があります。

スノーボールアース・イベントがなければ、生命の進化は異なる結果になっていたかもしれません。

古原生代は、酸素が出現し、生物の進化が始まった時代です。

大酸化イベントによって、酸素が大気中に現れ、嫌気性菌は減少しました。

さらに、真核生物の発祥もこの時代に起こりました。

しかし、全球凍結という試練もありました。

氷河期は寒冷な気候に支配される時代であり、地球の歴史には何度も訪れました。

最も新しい氷河期は現在も続いており、約1万年の比較的温暖な間氷期を含んでいます。

また、氷河期の中でも特に厳しい時代には全球凍結という現象が起き、スノーボールアース仮説が提唱されました。