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ルッキズムってホントに問題なの?外見と社会の矛盾とは!?

ルッキズムってホントに問題なの?外見と社会の矛盾とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 ルッキズムとは、外見に基づく差別や偏見のことです。

💡 ルッキズムは、個人の外見によって、就職や恋愛、人付き合いなどに影響を与える可能性があります。

💡 ルッキズムは、社会全体で解決すべき課題です。

それでは、第一章、ルッキズムと外見の悩みから始めましょう。

ルッキズムと外見の悩み

石井氏と山崎氏の対談は、ルッキズムの問題点を改めて考えさせられる内容でした。

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美人が好き」は差別? ナオコーラさんと語る「ブスとルッキズム」

✅ この記事では、石井政之氏が山崎ナオコーラ氏と「ブス」と「ルッキズム」について対談した内容がまとめられています。

✅ 石井氏は「ユニークフェイス」の活動を通して、外見に症状がある人々の差別問題に取り組んできましたが、山崎氏の「ブス」に対する考え方は、外見に症状がある人々と「ブス」を連続した地平で捉えるものでした。

✅ 山崎氏は、ネットでの誹謗中傷を受けた経験から、社会が「ブス」という言葉で人を傷つけ、その被害者に「自分を変えろ」と求める現状に疑問を感じ、藤井輝明氏の「容貌障害」という概念に出会い、社会を変える必要性を感じたことを語っています。

さらに読む ⇒withnews(ウィズニュース) | 気になる話題やネタをフカボリ取材(ウニュ)withnews(ウィズニュース) | 気になる話題やネタをフカボリ取材(ウニュ)出典/画像元: https://withnews.jp/article/f0220907000qq000000000000000W0h410801qq000025064A

山崎さんの経験は、ルッキズムがどれほど深刻な問題であるかを教えてくれます。

近年、「ルッキズム」という言葉が広がり、外見に関するあらゆる差別や悩みを表すキーワードとなっている。作家・山崎ナオコーラさんは、著書『ブスの自信の持ち方』で、ブスとユニークフェイス(顔にアザや傷など外見に症状がある人)を連続した地平で語った。山崎さんは、容姿の中傷を受けた経験から、外見に関する悩みは中傷する側ではなく、被害者側にある問題ではなく、社会の側の問題だと考えるようになった。また、山崎さんは、外見に症状がある人の生きづらさを「容貌障害」と名付けた故・藤井輝明さんの考え方に影響を受けた。藤井さんは、外見に特徴がある当事者が生きづらさを感じるのは、本人の容姿の問題ではなく、それを差別する社会側の問題だととらえていた。山崎さんは、外見差別とは、見た目に基づくキャラ付けを行っていることであり、本人の問題ではなく、社会の問題であると主張している。こうしたルッキズムの考え方が広まるにつれ、外見に悩む人たちが自分の悩みを社会的な問題として捉えるようになり、より深刻な問題として認識されるようになった。

マジ!?めっちゃ怖い話やんな。

そうやな、やっぱルッキズムって社会問題やけん。

若いもんは外見に気をつけなアカンよ。

ルッキズムによる社会問題

佐々木宏氏の事件は、ルッキズムが社会に深く根付いていることを示しています。

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ルッキズムの残酷さ知ってほしい 五輪式典統括の辞任騒動で容姿侮辱の経験者から声:東京新聞 TOKYO Web

✅ 東京五輪・パラリンピック開閉会式の企画・演出責任者の佐々木宏氏が、渡辺直美さんの容姿をブタに見立てる提案をしたことが発覚し辞任した。この事件は、容姿を嘲笑された経験を持つ女性たちから「ルッキズム」に対する怒りを呼び、容姿に関する差別や偏見が社会に深く根付いていることを改めて浮き彫りにした。

✅ 記事では、容姿を理由にいじめや差別を受けた経験を持つ女性2人の証言を紹介。一人は中高時代に「ブス四天王」と呼ばれ、容姿に関する中傷に苦しみ、摂食障害に。もう一人は生まれつきの病気「アルビノ」のため、髪の色や目の色について差別的な発言を受け、アルバイト面接で「髪を染めて」と言われた経験を持つ。

✅ 専門家らは、容姿を理由とした嘲笑は「差別」であり、発信側の意図にかかわらず、受け取る側が不快に感じる可能性があることを指摘。容姿に関する差別や偏見に対する意識が高まっている中で、このような発言をした佐々木氏の責任は重い。容姿を理由に笑いを取ることは許されず、社会全体で「ルッキズム」に対する意識改革が求められている。

さらに読む ⇒ルッキズムの残酷さ知ってほしい 五輪式典統括の辞任騒動で容姿侮辱の経験者から声:東京新聞 TOKYO Webルッキズムの残酷さ知ってほしい 五輪式典統括の辞任騒動で容姿侮辱の経験者から声:東京新聞 TOKYO Web出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/92905

容姿を理由にした差別は許されません。

ルッキズムは、外見や身体的な特徴で人を評価したり判断したりすることを指し、近年SNSや広告などの身近なものによって問題が顕著化しています。日本におけるルッキズムの現状は深刻で、特に若い女性が外見へのコンプレックスや問題意識を持っています。ルッキズムは、外見が優れている人が優遇され、そうでない人が差別を受けることで、メンタル不調や身体的不調、さらには自殺願望などの深刻な問題を引き起こしています。また、ルッキズムは就職や昇進などの機会を左右したり、社会参加を阻害したりするなど、個人の人生に大きな影響を与えます。

マジありえない!こんなん許されへんわ。

ほんまやけん。見た目で判断するなよ。

昔はこんなことなかったのにね。

ルッキズムをなくすために

ルッキズムをなくすためには、個人の努力だけでなく、社会全体の意識改革が必要です。

🔖 関連記事の要約!ルッキズムとは?やめたい人がすべきことや社会問題になっている背景も

公開日:2023/11/29

ルッキズムとは?やめたい人がすべきことや社会問題になっている背景も

✅ この記事では、ルッキズムとは何か、その歴史、そして社会問題となっている背景について説明しています。

✅ ルッキズムがもたらす心身への影響、具体的には摂食障害や醜形恐怖症、見た目を気にした行動や精神面への影響について解説しています。

✅ ルッキズムを脱するためのヒントとして、SNSとの付き合い方を見直したり、ルッキズムについて学んだり、日常生活の中でアンテナを張ることを提案しています。また、ノルウェーの広告規制やSNSでの投稿写真・広告に関する新ルールなど、脱ルッキズムを目指す社会の取り組み事例も紹介しています。

さらに読む ⇒SDGsメディア『Spaceship Earth(スペースシップ・アース)』|企業や自治体の取り組み事例から学ぶSDGs・私たちにできることSDGsメディア『Spaceship Earth(スペースシップ・アース)』|企業や自治体の取り組み事例から学ぶSDGs・私たちにできること出典/画像元: https://spaceshipearth.jp/lookism/

ルッキズムを脱するために、私たち一人ひとりができることを考えていきましょう。

ルッキズムをなくすためには、ありのままの自分を受け入れ、過度にスマートフォンを使用しないことが大切です。また、企業やメディアがルッキズムを助長するような表現を避け、多様な美の基準を示すことで、ルッキズムのない住みやすい社会の実現に貢献できます。さらに、教育の場でルッキズムについて正しく理解し、差別をなくすための取り組みを行うことも重要です。

SNSとか見すぎたらダメってこと?

そうやな、SNSとかでみんなと比べるのは良くない。

昔はみんなもっと気楽に生きてたわよ。

外見が与える印象

第一印象は、見た目で判断されることが多いようです。

🔖 関連記事の要約!7割以上が第一印象を「顔」で判断してる!中でも一番見ているパーツは…

公開日:2020/03/13

7割以上が第一印象を「顔」で判断してる!中でも一番見ているパーツは…

✅ 今回の調査では、20代から50代の男女1,132人を対象に、第一印象を判断する要素について調査しました。その結果、7割以上の人が顔で第一印象を判断すると回答しました。

✅ 顔の中でも最も注目されているのは「目」で、84.2%の人が重要視しています。目は相手がどんなことを思っているのかを伝える重要なパーツであり、目つきによって人格や性格が現れると言われています。

✅ その他の要素としては、服装、体型、髪型などが挙げられ、それぞれが第一印象に影響を与えることが分かりました。今回の調査結果から、第一印象は見た目で判断されることが多いことが明らかとなり、特に顔の表情や服装、髪型に気を配ることが重要であると言えるでしょう。

さらに読む ⇒CanCam.jp(キャンキャン)CanCam.jp(キャンキャン)出典/画像元: https://cancam.jp/archives/643138

服装や髪型なども、第一印象に影響を与えます。

他人は私たちの内面を直接知ることはできないため、外見から勝手に情報を読み取ります。第一印象は今後の人間関係に大きく影響し、服装や化粧、話し方、姿勢、表情などから、相手は私たちへの接し方を決めます。TPOに合った服装やナチュラルメイクは、相手に対する敬意や配慮の表れとなり、好意的に受け取られます。ファッションは自分を好意的に受け取ってもらうだけでなく、自身の心持ちにも影響し、「自分をカスタマイズ」したり、「なりたい自分に近づく」効果があります。また、「中身が大事」という理由でファッションを軽視すると、ファッションの効果を知らないか、許容範囲を狭くして自分自身を制限することになりかねません。

やっぱ顔って大事なんやな。

そりゃそうやろ、清潔感大事やけん。

若いもんは、おめかししとかんとダメよ。

外見と性格の関係

外見と性格には、ある程度の関連性があるようです。

🔖 関連記事の要約!ビッグファイブ理論の特性5因子の開放特性とは?概要や特徴についてまとめて解説

公開日:2024/05/07

ビッグファイブ理論の特性5因子の開放特性とは?概要や特徴についてまとめて解説

✅ ビッグファイブ理論の開放特性とは、新しい経験に対する反応を示す因子であり、チャレンジ力とも捉えることができます。開放特性が高い人は、新しいことに積極的に取り組み、未知の環境を好みます。一方で、開放特性が低い人は、安定志向で保守的な傾向があります。

✅ 開放特性が高い人は、芸術的なものに興味関心が高く、創造性を持ち、新しい考え方も積極的に取り入れます。また、感情表現が豊かで、周囲に自分の気持ちを伝えるのが得意です。しかし、変化を好み、ルールに縛られた環境が苦手です。

✅ 開放特性が低い人は、安定志向で、ルーチンワークを好み、自分のペースを乱されることを嫌います。地に足がついた考え方で、無謀なチャレンジよりも着実な成果を求めます。しかし、変化を嫌うため、変化が求められる環境が苦手です。

さらに読む ⇒LB MEDIA - LB MEDIALB MEDIA - LB MEDIA出典/画像元: https://lb-media.jp/personality/basic_knowledge_management_0026/

しかし、外見だけで人を判断することはできません。

外見と中身のどちらが重要かは、人間関係の長さに依存します。短期的な関係(ワンナイトラブ、セミナーなど)では、外見が重視されます。これはハロー効果と呼ばれるもので、ある特徴(外見)だけで相手のすべてを判断してしまう思い込みです。一方、長期的な関係では、性格や個性がより重要になります。これは、時間が経つにつれて、外見のハンデを補うような相手の性格や共通点が明らかになるためです。したがって、短期的な人間関係では外見を磨くことが重要ですが、長期的な人間関係では中身を磨くことがより重要となります。外見と性格は完全に比例するわけではないが、ある程度の関連性がある可能性があります。ビッグファイブ理論によると、人の性格は神経質傾向、外向性、開放性、誠実性、調和性の5つの因子で構成されています。研究によると、肉体的に均整がとれた人や顔や体が左右対称の人は、外向性が高い傾向にあることが示されています。これは、身体の左右対称性が健康状態を表しており、それが外見の魅力につながっているためと考えられます。そのため、外見が良い人は他者からの評価も良く、社交の場に出ることを億劫にならず、結果として外向性が高い行動傾向になる可能性があります。

性格も大事やけど、顔もやっぱ重要やんな。

そうやな、でも中身も大事やけん。

昔は、外見なんかどうでもよかったのよ。

ルッキズムは、個人だけでなく社会全体で取り組むべき問題です。

🚩 結論!

💡 ルッキズムは、外見に基づく差別や偏見のことです。

💡 ルッキズムは、就職や恋愛など、様々な場面で影響を与えます。

💡 ルッキズムをなくすためには、社会全体で意識改革が必要です。