今村翔吾の『塞王の楯』が直木賞受賞!作家としての歩みと神保町出店の背景とは?直木賞作家、今村翔吾の軌跡!!
💡 今村翔吾氏の受賞作『塞王の楯』について解説
💡 今村翔吾氏の作家としての歩みを紹介
💡 今村翔吾氏によるシェア型書店「ほんまる」のオープンについて解説
では、最初の章に移りましょう。
今村翔吾の生い立ちと作家への道のり
今村翔吾氏は、戦国時代の石工集団である穴太衆を題材にした『塞王の楯』で知られています。
![直木賞受賞記念】小説家・今村翔吾さんインタビュー[前編]:『塞王の楯』制作の舞台裏](https://academic-box.com/imgs/ab/595207/1.webp)
✅ 今村翔吾氏の直木賞受賞作『塞王の楯』は、戦国時代の攻城戦を、石工職人と鉄砲職人の視点から描いた歴史エンタメ小説です。
✅ 作者は「戦争はなぜ起こるのか」という問いをテーマに、戦国時代の「守る」と「攻める」を対比させ、石工集団の穴太衆と鉄砲職人の国友衆を対峙させることで、人間同士の争いの根源を探求しています。
✅ 作品は、実在の職人集団である穴太衆を深く掘り下げ、現代の穴太衆の技術を受け継ぐ粟田純徳氏への取材を通して、当時の職人の技術や生活をリアルに描写しています。
さらに読む ⇒城びと - お城を知って、巡って、つながるサイト出典/画像元: https://shirobito.jp/article/1522戦国時代の「守る」と「攻める」を対比させ、石工集団の穴太衆と鉄砲職人の国友衆を対峙させることで、人間同士の争いの根源を探求しているという点は非常に興味深いですね。
今村翔吾は1984年6月18日、京都府生まれ。
高校は奈良育英中学校・高等学校を卒業されたと推測されていますが、公式には発表されていません。
大学に進学されたかどうかは不明ですが、ダンスインストラクター、作曲家、滋賀県守山市の埋蔵文化財調査員などの多彩な職業を経験しています。
小学5年生の頃に歴史小説に出会い、以降、時代小説を専門に執筆されています。
現在は滋賀県在住で、コメンテーターとしても活躍しています。
なるほど、戦国時代の職人さんの技術とか当時の生活がリアルに描かれているんやね。
受賞歴と作風
今村翔吾氏は、戦国時代を舞台にした歴史エンタメ小説を得意としています。
公開日:2022/01/19

✅ 第166回直木三十五賞の受賞作に、今村翔吾さんの「塞王の楯」と米澤穂信さんの「黒牢城」が選ばれました。
✅ 「塞王の楯」は戦国時代に石垣積みの技を競い合う穴太衆と鉄砲鍛冶の国友衆の対決を描いた戦国小説で、「黒牢城」は織田信長に反旗を翻した荒木村重と黒田官兵衛の推理合戦を描いた戦国ミステリーです。
✅ どちらも戦国時代を舞台にした籠城ものを題材にしており、歴史時代小説が2作同時に受賞するのは珍しいことです。
さらに読む ⇒ 時代小説SHOW出典/画像元: https://www.jidai-show.net/2022/01/19/post-166th-naoki-award-winners/2作品同時に受賞というのは、本当にすごいことですね。
今村翔吾は2016年に『蹴れ、彦五郎』で第19回伊豆文学賞を受賞し、作家デビューしました。
その後、『童神』で第10回角川春樹小説賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。
2022年には『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞しました。
彼の成功の秘訣は、努力、才能、運の3つが揃ったことだと考えています。
努力は自分でできること、運は人との縁を大切にすることで得られるもの、そして才能は生まれ持ったものと捉えています。
才能がない人でも、努力と運があればそれを補うことができるとも述べています。
また、若者に対しては、やりたいことが見つからない場合は焦らず、受け身でも構わないとアドバイスしています。
チャンスは必ず訪れるので、その時に逃さないようにすることが大切だと言います。
さらに、大人の言うことは聞かずに、自分で宝物を探すことを勧めています。
人の通らない道を行くことで、貴重な体験をすることができると考えているようです。
若いもんには、大人の言うこと聞かずに自分で宝物を探せって言うのね。
書店経営と神保町への出店
今村翔吾氏は、作家活動だけでなく、書店経営にも力を入れています。
公開日:2024/03/22

✅ 作家今村翔吾氏が4月27日、東京・神田神保町にシェア型書店「ほんまる」をオープンする。
✅ 「ほんまる」はビル1階と地下1階16坪のスペースに364棚を備え、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がロゴや店舗デザインに参画している。
✅ 同書店は、作家や編集者、書店員など、さまざまな立場の人々が本の魅力を発信する場となることを目指しており、書籍の販売だけでなく、イベントやワークショップなども開催予定である。
さらに読む ⇒The Bunka News デジタル出典/画像元: https://www.bunkanews.jp/article/373805/神保町という場所でシェア型書店をオープンするのは、出版界への熱い思いを感じますね。
今村翔吾は、元小学校教師で後にダンススクールを経営していた父、今村克彦の影響を受け、一時ダンスインストラクターとして活動していました。
大学卒業後はダンススクール「関西京都今村組」の二代目代表に就任しましたが、教え子の言葉がきっかけで作家を目指し、2017年に『火喰鳥』でデビューしました。
現在は大阪府箕面市の書店『きのしたブックセンター』の経営もしています。
また、出版界の衰退に歯止めをかけたいという思いから、東京・神保町にシェア型書店「ほんまる」をオープンしました。
全国47都道府県に広げていくことを目指しています。
え、今村さん書店もやってるの!?めっちゃかっこいい!
立花高校での指導
今村翔吾氏は、作家になる前にダンスインストラクターを経験していました。
公開日:2021/12/10

✅ 「塞王の楯」は、戦国時代の石垣職人集団「穴太衆」の活躍を描いた作品であり、戦時中の石垣修復作業を「懸」と名付け、その過酷さと重要性を浮き彫りにしている。
✅ 作品は、石垣を積む「積方」だけでなく、石を切り出す「山方」や運ぶ「荷方」など、チームワークによる組織的な作業工程を丁寧に描写し、穴太衆の専門性と誇りを強調している。
✅ 戦国時代の戦は武将だけでなく、職人や農民も重要な役割を果たしており、民衆はただ弱者ではなく、状況に応じて戦略的に行動し、自らの利益を守るためにしたたかな面もあったことを示している。
さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/article/14491085立花高校の生徒たちにとって、今村氏は厳しいながらも、信頼できる指導者だったのでしょう。
第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏は、かつてダンスインストラクターとして福岡市東区の立花高校で生徒を指導していました。
今村氏の受賞作「塞王の楯」には、立花山城が重要な役割で登場します。
立花山城の城主は、戦国武将の立花宗茂で、立花高校はその立花山を見渡せる場所に位置しています。
今村氏は立花高校で不登校生を受け入れていた斎藤真人校長の要望で、2006年から2年間、ダンスを熱血指導しました。
厳しい指導で有名な今村組でしたが、生徒たちは今村氏を信頼し、放課後に自宅を訪れて人生相談に乗ってもらっていました。
斎藤校長は、受賞作にちなみ、「生徒たちにも名はなくても輝ける場所に立ってほしいという優しい思いがあった」と今村氏の人柄をしのんでいます。
高校時代も、今村先生は生徒に大人気だったみたいやね。
神保町への出店の背景
今村翔吾氏は、書店減少の現状を憂慮し、シェア型書店「ほんまる」を立ち上げました。
公開日:2024/04/27

✅ 直木賞作家の今村翔吾さんが、書店減少の危機感から、棚を借りて本を販売するシェア型書店「ほんまる」を神田神保町にオープンしました。
✅ 「ほんまる」は、一般の人から作家、企業まで様々な人が棚主となり、個性的な本を販売する点が特徴です。
✅ 今村さんは、全国に「ほんまる」を展開し、出版界を活性化させたいと考えています。
さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/articles/20240427-OYT1T50013/全国に「ほんまる」を展開することで、出版界を活性化させたいという今村氏の熱い思いが伝わってきます。
直木賞作家の今村翔吾氏が、東京・神保町にシェア型書店「ほんまる」をオープンしました。
今村氏がシェア型書店に着目したのは、書店減少の課題が背景にあります。
日本出版インフラセンターによると、書店の総店舗数は10年で約4700店減少しており、出版文化産業振興財団の調査では、書店がない自治体は全体の27.7%に上っています。
今村氏は、地域企業や個人がシェア型書店に参加することで、書店に対するサポートになると考え、全国への展開を視野に入れて、本の聖地・神保町への出店を決めました。
あんたも、本屋さんの手伝いでもすりゃええのよ。
今村翔吾氏は、作家としてだけでなく、教育者としても、社会貢献家としても活躍されています。
💡 今村翔吾氏は、第166回直木賞を受賞した作家
💡 作家活動だけでなく、ダンス指導や書店経営など、多岐にわたる活動を行っている
💡 シェア型書店「ほんまる」をオープンし、出版界の活性化を目指している