社宅ってどうなの?メリットとデメリットを徹底解説!基準賃借料とは!?
💡 社宅の種類やメリット・デメリットについて解説します。
💡 借り上げ社宅の基準賃借料について解説します。
💡 トヨタの社宅・寮について解説します。
それでは、今回のテーマである社宅について詳しく解説して行きます。
社宅のメリット・デメリット
それでは、まず社宅のメリットとデメリットについて解説していきます。
✅ 社宅とは、企業が従業員に提供する住宅・物件のことです。社有社宅と借り上げ社宅の2種類があり、近年は借り上げ社宅が主流となっています。
✅ 社宅制度には企業と従業員それぞれにメリットがあります。企業にとっては、従業員の満足度向上、コスト削減、企業イメージ向上につながります。従業員にとっては、安い賃料で住むことができ、手続きの時間が大幅に削減できるというメリットがあります。
✅ 社宅を利用するデメリットとしては、企業側では、初期費用や維持費がかかること、従業員の住居に関する管理業務が増えることが挙げられます。従業員側では、個人の自由な住居選択が制限されること、転勤や異動に伴い引っ越しが必要になる場合があることなどが挙げられます。
さらに読む ⇒NTT ExCパートナー(旧NTTビジネスアソシエ)出典/画像元: https://valuepartner.ntt-ba.co.jp/contents/shatakudetail/確かに、社宅にはメリットとデメリットが存在しますね。
従業員の立場だけでなく、企業側の視点も踏まえて考えることが重要だと思います。
社宅にはメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、家賃が安い、安心感がある、社内のつながりが増えることが挙げられます。
家賃が安いというのは、一般的に市場価格よりも低く設定されていることが多く、経済的な負担を軽減できます。
安心感があるというのは、会社が管理しているため、入居後のトラブルや緊急時の対応がスムーズに行われることが期待できます。
社内のつながりが増えるというのは、同じ社宅に住む社員同士で交流を深め、仕事上の連携を強化したり、プライベートでも親睦を図ったりする機会が増える可能性があります。
デメリットとしては、物件の候補が少ない、「公」と「私」が混同しやすいことが挙げられます。
物件の候補が少ないというのは、社宅は限られた数しか用意されていないため、希望する条件に合った物件が見つからない可能性があります。
また、「公」と「私」が混同しやすいというのは、社宅は会社が管理しているため、プライベートな空間と会社の空間の境界があいまいになり、仕事を持ち帰ったり、逆にプライベートな時間を仕事に侵食されたりすることがある可能性があります。
そうやね、会社が管理しとるけん、安心感はあるっちゃあるよね。でも、物件の選択肢が少ないのはちょっと残念かな。
借り上げ社宅の基準賃借料
続いては、借り上げ社宅の基準賃借料について解説していきます。
✅ 2023年版「借上社宅の基準賃借料と家賃補助調べ」によると、家族人数別では単身は7.2万円、3人は10.1万円、5人以上は11.0万円が平均基準賃借料となっています。
✅ 住宅規模別では、1DKは6.4万円、2DKは6.9万円、3DKは7.6万円、4DKは10.5万円が平均基準賃借料となっています。
✅ 首都圏では、基準賃借料に対する使用料の割合は、どの家族数においても25%~26%台となっており、2010年以降上昇傾向にあります。
さらに読む ⇒社宅ラボ出典/画像元: https://syataku-lab.com/marketprice-of-standardrent-2023基準賃借料は、企業が社宅を借りる際の目安となる金額ですね。
企業側だけでなく、従業員にとっても重要な情報だと思います。
借り上げ社宅の基準賃借料は、企業が社員に貸し出す社宅の家賃の目安です。
㈱労務研究所の調査によると、2023年の主要都市における基準賃借料の平均は次のとおりです。
家族人数別:単身 7.2万円、2人 10.1万円、3人 10.1万円、4人 11.0万円、5人以上 11.0万円。
住宅規模別:1DK 6.4万円、2DK 6.9万円、3DK 7.6万円、4DK 10.5万円。
基準賃借料に対する使用料の割合は、首都圏ではどの家族数でも約25%~26%です。
近年、基準賃借料の最終改定が2016年以前の企業が60%以上を占めています。
基準賃借料が家賃相場と乖離していると、社員が満足できる物件を見つけにくくなる可能性があります。
定期的な見直しをお勧めします。
基準賃借料なんて、昔はなかったのよ。昔は、会社が自分で社宅を建ててたから、賃借料なんて考えなかったわ。
トヨタの社宅・寮
それでは、具体的な企業の社宅制度として、トヨタ自動車の社宅・寮について解説していきます。
✅ 愛知県大島町星ヶ丘は、トヨタ自動車の従業員向け住宅地として発展した地域であり、トヨタタウンとも呼ばれています。
✅ 地区内にはスーパー、病院、銀行、タクシー乗り場など生活に必要な施設が充実しており、利便性が高いのが特徴です。
✅ トヨタの社宅、寮、分譲住宅が立ち並び、トヨタ自動車に勤める従業員とその家族が多く居住しています。
さらに読む ⇒豊田の生活・アメニティ出典/画像元: https://amenity33.exblog.jp/3529763/トヨタ自動車は、従業員向けの住宅地を開発しているんですね。
従業員の生活環境まで配慮しているなんて、さすが大企業です。
トヨタの社宅に入居する資格は、配偶者または子を有し、入居者が世帯主であること、すまいるプランに加入していること、住宅に困窮していることです。
入居期限は原則10年間です。
家賃は地域によって異なります(例:2DK 3万円~、2LDK 4万円~)。
寮に入寮する資格は、勤務地から片道35km以内に住居がないこと、公共交通機関で通勤するのに2時間以上かかる住居がないことです。
入寮期限は学令30歳未満、または勤続6年未満です。
入寮先は会社が決定します。
転居に伴う引っ越し費用は、会社規定額を上限に実費が補助されます。
補助の対象者は、入社者本人(同居家族がいる場合は世帯)です。
補助を受ける条件は、入社に伴う転居が必要で、実際に転居すること、申請書と領収書の提出です。
補助回数は1回です。
また、同居家族を後に呼び寄せる場合、特例として補助が受けられます。
トヨタって、社宅あるんや!ええなぁ。
社宅制度は、企業と従業員双方にとってメリットとデメリットがあることがわかりました。
💡 社宅は、従業員の満足度向上やコスト削減につながる企業にとって有効な制度です。
💡 社宅制度を利用する際は、基準賃借料や住居に関する規則などを事前に確認することが重要です。
💡 企業は、従業員の生活環境を考慮し、魅力的な社宅制度を導入することが大切です。