卵の安全で美味しい選び方と調理のコツって?ゆで卵の変色、その正体とは!?
💡 まず、安全で美味しい卵を選ぶには、清潔で鮮度の良い卵を選ぶことが重要です。新鮮な卵は、殻がザラついていて重く、10%程度の濃度の食塩水に入れたときに底に沈んで横向きになります。
💡 ゆで卵を作る際には、水から沸騰させて茹でるのがポイントです。また、茹で時間はとろとろ卵は5分、半熟卵は7~8分、固ゆで卵は9分が目安です。
💡 ゆで卵の殻をきれいに剥くには、茹で上がったらすぐに冷水にさらす必要があります。こうすることで、卵の内部の熱が外側に逃げていき、殻と卵白の間に隙間ができます。
それでは、早速本題の「安全で美味しい卵の選び方と調理のコツ」についてお伝えしていきます。
安全で美味しい卵の選び方
では、続いて安全で美味しい卵の選び方についてみていきましょう。
新鮮な卵は、殻がザラついていて重く、10%程度の濃度の食塩水に入れたときに底に沈んで横向きになります。
公開日:2023/06/15

✅ 卵は、サルモネラ菌の繁殖を防ぐため、冷蔵庫で5~10℃の温度で保存する。卵ポケットではなくパックのまま入れるのがおすすめ。これは、卵ポケットが冷蔵庫の扉の裏に設置されていることが多く、扉の開閉時に卵に振動が伝わりヒビが入る可能性があるため。また、扉に近いことで開閉時の温度変化が起こり、鮮度の劣化や細菌の繁殖につながる可能性がある。
✅ 卵の賞味期限は、夏(7~9月)は産卵後16日以内、春・秋(4~6月、10~11月)は産卵後25日以内、冬(12~3月)は産卵後57日以内とされている(冷蔵庫で保存した場合)。ただし、実際には製造業者や小売店の間で賞味期限は決められているようで、年間を通して2週間程度としているところが多い。賞味期限は生食で食べられる期限なので、賞味期限切れ後も加熱すれば食べられるが、においに違和感がないかなど、食べる際は十分注意する必要がある。
✅ 新鮮な卵は、殻がザラついていて重く、10%程度の濃度の食塩水に入れたときに底に沈んで横向きになる。しかし、現在は出荷時の洗浄技術が上がって殻のザラつきの差がなくなっていたり、そもそもの個体差があったりするため、確実な判断基準とはいえない。鮮度を見極めるためには、殻を割るのがおすすめ。卵黄がこんもりと盛り上がり、卵白がべチャッと薄く広がらずしっかりしている卵が新鮮といえる。
さらに読む ⇒スーパー・ドラッグストア掲載数No.1チラシサイト | トクバイ出典/画像元: https://tokubai.co.jp/news/articles/2876最近では、出荷時の洗浄技術が上がって殻のザラつきの差がなくなっていたり、そもそもの個体差があったりするため、確実な判断基準とはいえない部分もあります。
しかし、殻を割って卵黄がこんもりと盛り上がり、卵白がべチャッと薄く広がらずしっかりしている卵が新鮮といえます。
市販の卵はほとんどが殺菌されているため、見た目だけでは判断できません。
しかし、農家から直接購入する場合は、クチクラ層が多いざらざらした卵が新鮮です。
また、賞味期限切れや常温放置した卵は避けてください。
卵は冷蔵保存し、パックから取り出さないようにしましょう。
ヒビが入ったり汚れが気になる場合は、加熱してから食べるようにしてください。
そやけど、スーパーとかで売っとう卵って、大体がきれいにパックされとるから、ザラザラ感とか重さが分からんよね。
ゆで卵の調理のコツ
続いて、ゆで卵を調理するコツについて解説していきます。
ゆで卵を茹でる際は、水が沸騰してから入れるのがポイントです。
また、茹で時間はとろとろ卵は5分、半熟卵は7~8分、固ゆで卵は9分が目安です。
公開日:2023/12/27

✅ ゆで卵は水から沸騰させてから茹でる。沸騰後、とろとろ卵は5分、半熟卵は7~8分、固ゆで卵は9分が目安。ただし、鍋の種類や火力の強さによって茹で時間は多少異なるので、あくまで目安として考える。
✅ 卵は常温に戻してから茹でることで、茹で時間が短縮できる。また、黄身を真ん中に寄せるには、沸騰するまで箸で静かに転がすか、底が丸いヤカンなどで茹でるとよい。さらに、卵の底に穴を開けたり、お猪口で固定したりする方法でも黄身を真ん中に寄せることができる。
✅ ゆで卵をツルンとむくには、氷水で急冷するのがコツ。ゆであがった卵をすぐに氷水に取り出して冷ますことで、殻の中身が収縮して殻との間に隙間ができ、むきやすくなる。また、ゆでる水に大さじ1程度の酢を入れると、卵の殻が割れても白身が出にくくなる。これは、酢がタンパク質を凝固させる力があるため。
さらに読む ⇒三越伊勢丹の食メディア | FOODIE(フーディー)出典/画像元: https://mi-journey.jp/foodie/29326/さらに、黄身を真ん中に寄せるには、沸騰するまで箸で静かに転がすか、底が丸いヤカンなどで茹でるとよいでしょう。
また、卵の底に穴を開けたり、お猪口で固定したりする方法でも黄身を真ん中に寄せることができます。
賞味期限が近い卵を使うと、殻が剥きやすくなります。
ゆでる前は常温に戻すか、水に浸しておきましょう。
沸騰したお湯で茹でる場合は、半熟で6分、やや固めで9分、固茹でで12分が目安です。
水から茹でる場合は、半熟で5分、固茹でで12分茹でて、その後冷水で急冷してください。
お酢を入れると、殻が割れても白身が出にくくなります。
黄身を真ん中に寄せるには、菜箸で混ぜるか、底が丸いヤカンなどで茹でるか、底に穴を開けるか、お猪口で固定する方法があります。
わははは、そげんに喜ばんでもよかよ。この子はまだ知らんことばっかりやけん、勉強したらもっと上手になるばい!
ゆで卵の殻をきれいに剥く方法
続いて、ゆで卵の殻をきれいに剥く方法についてお伝えしていきます。
ゆで卵を茹で上がったら、すぐに冷水にさらすことがポイントです。
こうすることで、卵の内部の熱が外側に逃げていき、殻と卵白の間に隙間ができます。

✅ ゆで卵を茹で上がったら、すぐに冷水で冷ます。冷水で冷ますことで、卵の内部の熱が外側に逃げていき、殻と卵白の間に隙間ができる。そのため、流水をかけながら剥くと、殻がつるんと剥ける。
✅ 鍋をゆすって全体にヒビを入れると、殻が剥きやすくなる。鍋をゆすることで、卵の殻に均等に負荷がかかり、内部の圧力が分散される。また、常温に戻した卵を使うと、殻にヒビが入りにくくなる。これは、常温の卵は冷蔵した卵よりも殻が柔らかく、圧力に耐えられるため。
✅ ゆで卵を冷水で冷ますとき、何回か水をこぼしながら冷たい水を溜めると、より早く冷える。これは、新しい冷たい水が加わることで、水温が下がっていくため。また、水をこぼすことで、卵の表面に付着した熱湯が取り除かれ、より早く冷える。
さらに読む ⇒簡単☆茹で卵の殻をペロンと剥く方法 レシピ・作り方 by ROSE*マリン 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが394万品出典/画像元: https://cookpad.com/recipe/2418741また、ゆでる水に大さじ1程度の酢を入れると、卵の殻が割れても白身が出にくくなります。
これは、酢がタンパク質を凝固させる力があるためです。
茹で上がったらすぐに冷水で冷ましましょう。
流水をかけながら剥くと、殻がつるんと剥けます。
また、鍋をゆすって全体にヒビを入れると、剥きやすくなります。
へ~、ゆで卵って、茹でたあと冷水にさらさんとあかんのや!
ゆで卵のアレンジレシピ
ゆで卵を使ったアレンジレシピについてご紹介していきます。
ゆで卵はアレンジ次第で、さまざまな料理に活用できます。
タルタルソースはコクのある味わいになり、オイルソースは野菜たっぷりの具だくさんソースに。
肉巻きはジューシーな一品に、ポテトサラダは簡単にできる定番料理になります。

✅ ゆで卵はおでんの具、タルタルソース、オイルソース、肉巻き、ポテトサラダなどにアレンジできる。タルタルソースはコクのある味わいになり、オイルソースは野菜たっぷりの具だくさんソースに。肉巻きはジューシーな一品に、ポテトサラダは簡単にできる定番料理になる。
✅ ゆで卵を使ったサラダには、ブロッコリー、春キャベツ、ツナ、絹さや、水菜、ズッキーニなどがよく合う。ブロッコリーはビタミンCが豊富で、春キャベツはシャキシャキとした食感が特徴。ツナは旨味とコクをプラスし、絹さやは彩りと歯ごたえを加える。水菜はさっぱりとした味わいで、ズッキーニはカリッと仕上げてサラダのアクセントになる。
✅ ゆで卵を使ったご飯ものには、ばくだんおにぎり、白だし味玉子おにぎり、チャーシューの煮卵丼、鶏もも肉の煮卵丼などがある。ばくだんおにぎりは半熟卵をまるごと入れたボリューム満点の一品。白だし味玉子おにぎりは白だしで味付けした半熟卵を具にしたおにぎり。チャーシューの煮卵丼はとろとろの卵とチャーシューの組み合わせが絶品。鶏もも肉の煮卵丼は鶏もも肉と半熟卵を一緒に煮込んだ丼ぶり。
さらに読む ⇒DELISH KITCHEN | 料理レシピ動画で作り方が簡単にわかる出典/画像元: https://delishkitchen.tv/curations/15335ゆで卵を使ったサラダには、ブロッコリー、春キャベツ、ツナ、絹さや、水菜、ズッキーニなどがよく合います。
ゆで卵を使ったご飯ものには、ばくだんおにぎり、白だし味玉子おにぎり、チャーシューの煮卵丼、鶏もも肉の煮卵丼などがあります。
ゆで卵はそのまま食べるだけでなく、さまざまなアレンジレシピを楽しむことができます。
おでんの汁に漬けて冷蔵すれば、味が染みておいしいおでんの具になります。
また、ゆで卵をたっぷり使ったコクのあるタルタルソースや、大人から子どもまでみんなが大好きな具だくさんオイルソースもおすすめです。
さらに、豚バラ肉で巻いて焼けばジューシーな一品に、ざっくり和えるだけで簡単にできるポテトサラダにもよく合います。
南仏ニースの定番サンドイッチであるパン・バニャや、ヘルシーだけど食べ応え十分な豆乳グラタン、野菜たっぷりの肉団子と相性抜群なデミ風煮込みも人気です。
お酒のお供にぴったりなしょうゆ麹漬けや、目と口をつけるだけで可愛いニワトリに大変身するキュートなニワトリもぜひお試しください。
そやけん、俺もやろー。今度、ゆで卵でいろんな料理を作ってみるばい!
ゆで卵の黄身や白身の変色について
最後に、ゆで卵の変色について解説します。
ゆで卵の変色には、「硫化黒変」という現象が関係しています。

✅ ゆで卵の黄身が暗緑色になる「硫化黒変」は、卵白に含まれるアミノ酸(硫黄)と、卵黄に含まれる鉄分とが結合してできる硫化鉄によるものです。硫化鉄は黒緑色の物質なので、黄身が暗緑色に見えるようになります。
✅ 硫化鉄は体に害がないので、食べても問題ありません。硫化鉄は自然界にも広く存在する物質で、ほうれん草などの野菜にも含まれています。
✅ 硫化黒変の発生は、ゆで時間や温度などのゆで方によって抑制できます。また、鶏卵の殻の厚さ、白身や黄身の分量、pH(ペーハー)などによっても発生の程度が異なります。そのため、毎回同じようにゆでても、鶏卵の個体差により硫化黒変が発生することがあります。
さらに読む ⇒沖縄の養鶏場 おいしい卵は見奈須フーズ 卵の自動販売機も大好評です出典/画像元: https://minasu.co.jp/information.html硫化黒変とは、卵白に含まれるアミノ酸(硫黄)と、卵黄に含まれる鉄分とが結合してできる硫化鉄によるものです。
硫化鉄は黒緑色の物質なので、黄身が暗緑色に見えるようになります。
ゆで卵の黄身が黒ずむのは、黄身と白身の硫黄と鉄が反応して硫化鉄になるためです。
加熱時間が長いほど変色しやすくなります。
一方、白身が黒ずむのは「硫化黒変現象」によるものです。
白身の硫黄と鉄が反応して硫化鉄が発生するためで、加熱温度が高く、時間が長いほど変色しやすくなります。
また、黄身が緑色に変色するのは、硫化第一鉄によるものです。
白身の硫黄が加熱で「硫化水素」を発生させ、それが黄身の鉄分と反応します。
この変色は、加熱時間が長い固ゆで卵にのみ見られます。
ゆで卵の変色を防ぐには、ゆで過ぎないようにし、加熱後すぐに冷水で冷やすことが大切です。
わははは、そげんに焦らんでもよかよ。今からゆっくりと説明するばい!
それでは、記事のまとめに移ります。
💡 安全で美味しい卵を選ぶ際には、殻がザラついていて重く、10%程度の濃度の食塩水に入れたときに底に沈んで横向きになるものを選びましょう。
💡 ゆで卵を調理する際は、水が沸騰してから入れ、茹で上がったらすぐに冷水にさらしましょう。また、茹で時間はとろとろ卵は5分、半熟卵は7~8分、固ゆで卵は9分が目安です。
💡 ゆで卵はそのまま食べる以外にも、アレンジ次第でさまざまな料理に活用できます。ゆで卵を使ったサラダには、ブロッコリー、春キャベツ、ツナ、絹さや、水菜、ズッキーニなどがよく合います。ゆで卵を使ったご飯ものには、ばくだんおにぎり、白だし味玉子おにぎり、チャーシューの煮卵丼、鶏もも肉の煮卵丼などがあります。