エベレストの凍てつく遺体: 気候変動が明かす登山史?デスゾーンの悲劇とは!!?
標高8848mのエベレスト、死のゾーンに眠る遺体。極寒と酸素不足でミイラ化し、登山者への警告となる。回収は困難を極め、気候変動で氷河が溶け、新たな遺体が現れる。デスゾーンの真実、そして人類と山の関係を問う。
💡 エベレストに放置された遺体が、近年、気候変動の影響で氷の中から発見されています。
💡 遺体の回収作業は、過酷な自然環境と遺体の損傷、凍結などにより、非常に困難を極めています。
💡 シェルパたちは、遺体を見つけ次第、下山させるという道徳的義務感を持って活動しています。
それでは、さっそく記事を見ていきましょう。
エベレストの過酷な環境
エベレストのデス・ゾーンで亡くなった登山者の遺体はなぜ回収されないことが多い?
回収困難で危険
エベレストの過酷な環境が、命を落とした登山者の遺体をミイラ化し、登山者にとっての過酷さと死の危険を警告しています。
公開日:2020/04/18

✅ エベレストの標高8,848メートルのデスゾーンは、酸素が薄く気温が極端に低いため、人間が生存できない領域。この過酷な環境により、多くの登山者が命を落とし、彼らの遺体が乾燥した空気と低温によりミイラ化して発見されている。
✅ 近年、気候変動によりエベレストの氷が溶け、デスゾーンに放置された遺体が氷の下から露出し始めている。この遺体の発見により、エベレストの混雑と商業化が問題視されており、登山を許可する条件の厳格化が求められている。
✅ 2022年5月の登山シーズンには、エベレストで11人の登山者が死亡し、その中には経験不足や未熟なクライマーも含まれていた。この悲劇を受け、登頂を強行する登山者を排除して混雑を緩和し、エベレストの至高性を維持するための新しいルールが求められている。
さらに読む ⇒メンズファッション、時計、高級車、最新ライフスタイル情報出典/画像元: https://www.gqjapan.jp/culture/article/20200418-k2-vol2遺体は登山者にとって、過酷な環境と死の危険に対する、自然からの警告となっています。
標高8848メートルにそびえるエベレストは、デス・ゾーンと呼ばれる生存不可能な領域を抱える。
酸素が薄く、気温が極端に低いデス・ゾーンでは、多くの登山家が命を落としてきた。
遺体は乾燥した空気と低温でミイラ化し、登山者にとっては警告の目印となっている。
また、エベレストには約200体の遺体が放置されており、その大半はまだ発見されていない。
デス・ゾーンでは、人間の体はゆっくりと窒息死に向かっていく。
遺体はミイラ化し、強風と低温によりその場に凍りつく。
遺体の回収は氷を砕く必要があり、遺体の重さは2倍にもなる。
そのため、1人の遺体を回収するのに8人の人員が必要になる。
おうおう、でもさ、山頂からの景色が見たくて命懸けで登りたくなる気持ちもわかるっちゃよね。
シェルパの救助活動
エベレストの遺体はどのようにシェルパの助けになっている?
標高や距離の目印に
シェルパたちの献身的な活動が、エベレストの環境保護に貢献しています。

✅ 地球温暖化の影響でエベレストの氷雪が解け、1922年以降に命を落とした登山家の遺体が氷の下から発見されるケースが増加している。
✅ 氷河の融解によりエベレストの氷が薄くなり、遺体やゴミが露出し始めている。このことは登山家の安全と環境に悪影響を及ぼしている。
✅ 遺体の回収は危険で費用がかかるが、シェルパたちは道徳的義務として遺体を見つけた場合は下山させている。しかし、政府はこの問題への対応を怠っている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.cnn.co.jp/world/35134587.html遺体の回収は危険で費用のかかる困難な作業ですが、シェルパたちは道徳的義務感から行っています。
シェルパのミンマ・デヴィッド氏が2010年に初めてエベレストに登った際、200以上の遺体が登山ルート上に散らばっているのを目撃した。
シェルパが遺体を目印にして標高や距離を把握することも多かったという。
ミンマ氏率いる世界初のシェルパ救助チームは、エベレストやマカルーで52体の遺体を回収してきた。
しかし、気候変動が彼らの活動に影響を与えている。
季節外れの温暖な気候が雪崩を発生させ、氷河が溶けて遺体やゴミが露出し始めているのだ。
ICIMODの調査では、ヒマラヤ山脈の氷河が急速に溶けており、このままでは氷河の3分の1が失われる恐れがあるという。
もう、この世に用はないんだから、そのままそっとしといたほうがええんやないの。
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エベレストの遺体、回収不能な理由とは?氷河融解で増える遺体、その未来は?